茶つみを体験してみよう

お茶の葉には、茶つみの時期じきがあります。この時期じきとつみ方が、お茶のおいしさに関係しているようです。

初夏しょかになるとお店で『新茶しんちゃ』というお茶を見かけるけど、あれはどういう意味いみ

新茶しんちゃ』というのは名前のとおり、その年に初めてえ出た新芽しんめからつくられるお茶のことで、一番茶ともいうんだ。お茶は季節きせつを味わう自然の飲み物なんだよ。葉をつむ時期によって味が変わってくるんだよ

宇治茶の産地に昔から伝わるという茶つみ方法の手づみを、茶太郎くんと緑さんも体験してみることにしました

お茶は葉をつんでも新しい芽が出てくるので、1年に2回から3回の茶つみが行われています。
4月下旬から5月下旬に出た新芽からつくられるのが一番茶(新芽)、6月下旬から7月上旬が二番茶、7月上旬から8月下旬が三番茶です。

宇治茶の産地では、煎茶せんちゃは二番茶まで、手摘みの碾茶てんちゃ玉露ぎょくろは一番茶だけを使っているんだよ

葉をつんでもまた芽が出てくるなんて、お茶の木って、生命力が強いんだね

高級茶の産地として名高い宇治茶の産地では、昔から一番茶の葉を一芽一芽ていねいに手でつみ取る方法を大切にしてきました。
今でも高級な碾茶てんちゃ玉露ぎょくろは手づみです。しかし手づみには時間と費用ひようがかかります。
そこで一般的いっぱんてき煎茶せんちゃの茶園では、ハサミや機械を使ったつみ方が主流しゅりゅうとなり、安くて良質りょうしつなお茶を全国に供給きょうきゅうしています。

最高級のお茶は、葉を一芽一芽手でつみ取る作業から生まれるんだね