お茶あてゲーム(茶香服)

きき酒という言葉を聞いたことはあるかな?お酒を口にふくんで、そのできぐあいや種類を判断するものなんだけど、茶かぶきも似たように、お茶を飲み分けるものなんだ

準備するもの

  • 5種類の茶葉
  • お盆(5枚)
  • 缶(5つ)
  • きゅうす(2つ)
  • 湯のみ茶わん(参加人数×2)
  • 熱湯の入ったポット(6L分)

茶香服ちゃかぶきのやり方

1

準備じゅんびした5種類しゅるいのお盆の茶葉を見せます。

2

5種類しゅるいのうちの1種類しゅるいの茶葉とふっとうさせたお湯をきゅうすに入れ、1分30秒浸出しんしゅつさせ、均等きんとうにお茶をつぎます。

3

お茶を参加者さんかしゃにわたします。

4

5種類のお茶を使い、②と③を5回繰り返します。(同じお茶が出ることはありません)

5

参加者さんかしゃは1回お茶を飲むごとに、その色や香り、味などでどのお茶か判断し、紙に書きます。

6

たくさんあてられた人が勝ちです。

そう時代の中国で始まった茶かぶきは、日本でも南北朝なんぼくちょう時代から室町むろまち時代にかけて、
お茶を飲む習慣しゅうかんのあった貴族きぞく武士ぶしたちの遊びとして流行しました。当時は闘茶とうちゃと呼ばれていましたが、
今も一部でその呼び名が使われています。それが茶道さどうの始まりとともに、現代に伝わっています。

同じ種類しゅるいのお茶でも、宇治茶の産地でつくられた煎茶せんちゃと他の県でつくられた煎茶せんちゃでは、味が違うんだね

お茶の種類しゅるい

玉露ぎょくろ

ふくよかな香りと甘みをもつ。水色すいしょく透明とうめいに近い。

碾茶てんちゃ

抹茶まっちゃの原料になるもので、透明とうめいに近い水色すいしょく。強い香りをもつ。

煎茶せんちゃ(京都山城)

渋みがあり、香りはさわやか。水色すいしょくは黄色っぽい。

深むし煎茶せんちゃ静岡しずおか

渋みがあり、香りは薄い。水色すいしょく独特どくとくのにごりをもつ。

かりがね

玉露ぎょくろに似た甘みがあり、少し茎のにおいがする。水色すいしょくはにごりのある緑色。

煎茶せんちゃが2種類しゅるいあるなんて、むずかしいわ

まずはお手本をみせよう。どれどれ、このふくよかな香りは玉露ぎょくろかな。
現在げんざい一般的いっぱんてきには花から客までの順に値段ねだんが違うお茶をつかっているんだよ

次は僕の番だね。このお茶にはにごりがあるよ。ということは、深むし煎茶せんちゃか、かりがねだね

最後は私。これは家で飲んでいるお茶と似ているような気がするわ

いつも飲んでいるお茶も、こうして飲んでみるとたくさん発見があることがわかりますね。
茶かぶきは家でも気軽に楽しめそうです。

見分け方のコツは、最初に茶葉を見せられた時にどんなお茶になるのかを想像しておくんだ。 どうだい?お茶って奥が深いだろう?

たのしかった!もっと宇治茶のことを勉強するね!

ありがとうございました!