テキストメール(Vol.97)


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      宇治茶の郷メールマガジン7月号(Vol.97)
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 こんにちは、宇治 茶太郎さん。

 7月に入り、暑さが本格的となってまいりました。
 水出しの宇治茶を飲んでこの暑さを乗り切りましょう。



≪ 目次 ≫

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】「宇治新茶キャンペーン
    『新茶で笑顔のおうち時間』画像コンテスト」の入賞作品が
    決定しました。
 【2】「茶品評会」が開催されました。
 【3】Twitter「うじちゃ~る人」投稿しています…
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第93回 小山茂樹さん
  コロナ・ショック
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≪ 本文 ≫

★☆━ トピックス   ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━☆★
 
 【1】「宇治新茶キャンペーン
    『新茶で笑顔のおうち時間』画像コンテスト」の
    入賞作品が決定しました。
 
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 京都府茶業会議所では、
 新茶シーズンの到来を消費者に広く知ってもらい、
 おうち時間を新茶で楽しんでいただく企画として、
 「宇治新茶キャンペーン『新茶で笑顔のおうち時間』画像コンテスト」を
 開催しました。

 第1弾として267名の応募者の中から抽選で八十八夜にちなんで
 88名の方々に宇治煎茶の新茶50グラムと
 宇治茶マーク入りの急須1個のセットがプレゼントされました。

 さらに第2弾では
 当選した88名に自宅で新茶を飲んだ時の笑顔の写真を送付してもらい、
 129作品の中から厳正なる審査を経て
 優秀な8作品が選ばれました。
 8名の方々には新茶半年分が贈られました。

 個々の入賞作品やキャンペーンの詳細については
 以下のページからご覧いただけます♪
 ○【京都府茶業会議所のHP】https://www.ujicha.or.jp/
 ○【京都府茶業会議所のFacebook】アカウント: @kyotoujicha
  https://www.facebook.com/kyotoujicha/
 ○【京都府茶業会議所のInstagram】アカウント:@kyotoujicha
  https://www.instagram.com/kyotoujicha/
 ○【京都府茶業会議所のLINE】ID:@155cbbnb



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 【2】「茶品評会」が開催されました。
 
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 今年の一番茶も終了し、さらなる生産技術や品質向上に向け、
 山城地域の各産地で品評会が開催されました。
 今年は新型コロナウイルス感染症対策の徹底等、
 例年と異なる対応が求められる状況の中でしたが、
 消費者に美味しいお茶を届けるべく
 丹精込めて生産された良質な茶が出品されました。
 審査会では、密接を避けて審査を行う等、
 厳重な感染症対策を講じながらの開催となりました。

 各品評会の出品状況は以下のとおりです。
 ・6月1日(月)八幡市茶品評会
   てん茶(手摘み)6点、てん茶(ハサミ摘み)10点
 ・6月5日(金)城陽市茶品評会
   てん茶47点
 ・6月11日(木)宇治市茶品評会
   てん茶28点、玉露10点
 ・6月24日(水)宇治田原町茶品評会
   煎茶11点、かぶせ茶7点、玉露8点、てん茶13点



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 【3】Twitter「うじちゃ~る人」投稿しています…
 
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■」コラム「茶の記憶」 第93回
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 今月は、宇治茶伝道師で
 株式会社山政小山園取締役顧問の小山茂樹さんに
 コラムをご紹介いただきます。

「コロナ・ショック」というテーマでコラムをお寄せいただきました。



 コロナ・ショック  小山茂樹

 茶業界の景気は世間から3年遅れでやってくると言われてきた。
 それだけもろに影響を受けることがなく、
 1年や2年先を見越して生産も販売も対応が可能だった訳である。
 バブル景気のとき茶業界に浮いた話はなかったけれど、
 一方でリーマンショック後の不景気に
 大きな打撃を受けることもなかった。
 世間の大波とは別世界の、
 まさに蕪村の「のたりのたりの春の海」のように、
 ゆったりとした経過をたどってきたのである。

 しかし今回の新型コロナウイルスの影響は未曾有の大事件となった。
 地方商店街の自粛で茶小売店は営業がままならず、
 なにより全国で春のお茶会が中止となったことは痛い。
 京都花街の舞踏公演は春も秋も取り止めとなり
 延べ何万人分の茶席がなくなった。
 茶道のお稽古も開くことができない。
 6月は新抹茶の出荷でひと息ついているが、先は厳しい。

 煎茶やかぶせ茶の需要が漸減(ぜんげん)し始めたのは
 20年ほど前だった。
 その後インバウンド客の土産として抹茶菓子ブームが起こった。
 揉み茶は次第に碾茶へとシフトし、
 碾茶生産は急激な右肩上がりになった。
 私はこんな異常なブームは続かないと主張してきたが、
 意に反して需要も供給も増え続けた。
 ところがそのつまずきが今回のコロナになるとは思わなかった。
 屏風は広げ過ぎるとパタっと倒れてしまうように、
 京都商法では偏りすぎるのはよくないと戒められた。
 同じように茶店とおできは大きくなるとつぶれると言われる。
 屏風との違いはおできは膿が出れば治癒するということだ。
 それだけで茶業界はしぶといともいえるが、
 コロナ・ショックは茶業の将来を考え直す機会を与えてくれた。

 自粛で家から出られず不便だったが、
 ステイホームは夫婦や家族団らんのきっかけになった。
 急須でお茶をいれながら、
 あらためて玉露の美味しさを知ったと言う人も多いし、
 新茶の香りを楽しんだ人も多い。
 人々の嗜好の変化は繰り返す。
 お茶もペットボトルから急須の味に戻りつつある。
 消費者のために茶業者は真摯な茶づくりが求められている。
 かつて玉露と熱湯玉露が問題になったように、
 お点前に使う碾茶と食品加工用抹茶は
 厳密に区別されるべきだろう。
 日本人はお茶のもつ元来の美味しさをDNAに伝えている。


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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2020年7月1日
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