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宇治茶の郷メールマガジン8月号(Vol.38)
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こんにちは、宇治 茶太郎さん。
暑い夏こそ宇治茶で健康維持を!
暑さも吹き飛ばす爽やかな宇治茶情報をお届けします。
≪ 目次 ≫
… トピックス …………………………………………………………………………
【1】日本遺産認定記念シンポジウム「日本遺産を知る」を開催します
【2】「宇治茶ムリエ」養成講座を開始!
【3】「お茶の京都 宇治茶・やましろ観光フェア」を首都圏で開催しました
【4】「宇治茶手もみ製茶技術研修会」開催
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… 品評会情報 …………………………………………………………………………
○第33回京都府茶品評会を実施
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
○第34回 桑原秀樹さん
宇治茶用語の研究 その2
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≪ 本文 ≫
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【1】日本遺産認定記念シンポジウム「日本遺産を知る」を開催します
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日時:9月5日(土)13時~15時30分
場所:宇治市文化センター
(宇治市折居台1丁目1番地/
京阪・JR宇治駅から京阪バス「宇治文化センター」下車)
内容:
・基調講演 (13時~13時30分)
稲葉教授 (日本遺産審査委員会委員長)
・日本遺産探訪
ビデオレター 本上まなみ (13時30~13時50分)
(休憩10分)
・パネルディスカッション(14時~15時30分)
<パネリスト>
福井正興(茶道裏千家淡交会青年部全国委員会副委員長)
小山茂樹(宇治茶伝道師)
松林豊斉(朝日焼十五世)
高橋宏治(文化庁文化財部記念物課長)
<コーディネーター>
稲葉教授
<司会>
久保美智代
・お茶の淹れ方教室(宇治茶ムリエ認定講座)
日本茶インストラクター協会講師(シンポジウム後60分)
○お申し込み、お問い合わせ
農林商工部企画調整室 TEL 0774-21-2392 FAX 0774-22-8865
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【2】「宇治茶ムリエ」養成講座を開始!
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山城地域を中心に、企業・団体・大学生等を対象として、
宇治茶でおもてなしをするための必要な作法や、
宇治茶の歴史などの基礎知識を習得し、
職場や家庭で急須でお茶を淹れる文化を広げるため
「宇治茶ムリエ」養成講座を実施し、
「宇治茶ムリエ」として認定することとしています。
この8月5日(水)に、
企業等の職員の方を対象とした
初めての養成講座を実施することとなりましたのでお知らせします。
【実施企業】コタ株式会社(久御山町)
【事業内容】美容室向け頭髪用化粧品・医薬部外品の製造・販売
【受講者数】30名を予定
職場等において、積極的に急須で宇治茶を淹れ、
宇治茶を飲む習慣が広がることを期待します!
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【3】「お茶の京都 宇治茶・やましろ観光フェア」を首都圏で開催しました
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京都府とイオン株式会社との地域活性化包括連携協定に基づき、
宇治茶の販売拡大と、
『日本茶800年の歴史散歩』~京都・山城の日本遺産を中心とする
お茶の京都山城地域のツアー等を紹介するイベントを開催しました。
日時:7月18日(土)~20日(月・祝)
午前10時~午後8時(最終日は午後6時まで)
会場:イオン品川シーサイド店
(東京都品川区東品川4丁目12-5)
内容:
・「水出してん茶」等の新しい飲み方の紹介
・宇治茶(玉露、てん茶、抹茶、煎茶)及び抹茶スイーツの販売
・抹茶アート教室
・日本遺産、世界文化遺産、南山城の国宝めぐり等
「お茶の京都」やましろ観光ツアーの紹介
・「もうひとつの京都 お茶の京都」オリジナルムービーの放映等
※京都府広報監まゆまろとチャチャ王国のおうじちゃまも参加。
実施主体:(公社)京都府茶業会議所、京都府茶協同組合、京都府
参加事業者:9社
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【4】「宇治茶手もみ製茶技術研修会」開催
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7月15日(水)、茶業研究所内の手もみ製茶工場において、
宇治茶製法技術保存協会が「宇治茶手もみ製茶技術研修会」を
開催されました。
研修会は、「宇治茶手もみ製茶技術」の伝承と
製造技術の向上を図るため毎年、行われており、
当日は生産農家、茶問屋の従業員、関係者等約50名が参加し、
府立農業大学校の学生など若い参加者も多く、
熟練した技術を持つ会員の指導を受けて
懸命に取り組む光景が見られました。
「宇治茶手もみ製茶技術」は
京都府教育委員会から無形民俗文化財に指定されており、
「日本遺産(Japan Heritage)」に認定された
『日本茶800年の歴史散歩』~京都・山城の
ストーリー構成文化財のひとつにもなっています。
※「日本遺産」は、本年度から新たに創設された認定制度で、
全国で18件が認定。40道府県から83件の申請があった中、
『日本茶800年の歴史散歩』 ~京都・山城が唯一、
審査員の満場一致で第1号認定となりました。
■」品評会情報
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○第33回京都府茶品評会を実施
7月7日・8日の2日間にわたり、
第33回京都府茶品評会が、
宇治茶会館(宇治市)で開催されました。
府内各地の生産農家から288点が出品され、
煎茶・かぶせ茶・玉露・てん茶の4茶種ごとに
味、香り、色などの品質を競いました。
良質なお茶が多く見られ、山城地域からの出品茶が、
煎茶・玉露・てん茶の部において1等入賞を独占しました。
■」コラム「茶の記憶」 第34回
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元NPO法人日本茶インストラクター協会副理事長兼関西ブロック長で、
現同京都府支部副支部長である桑原秀樹さんに
コラムをお寄せいただきました。
「宇治茶用語の研究 その2」桑原 秀樹
1、茶況
7月13日、碾茶2番茶の第11回目の入札販売会がありました。
一番茶の碾茶は平均価格が昨年度比130%以上の高値でしたが、
碾茶2番茶の平均価格は第1回目から第11回目まで
全て平均価格が2400円台です。
こんな現象は初めての経験ですが、
この原因の第1は天候です。
2茶碾茶の始った6月中ごろから約3週間、
曇りか雨ばかりで日照がほとんどありません。
茶園に覆いをしても、日照がなくては葉緑素は増加してくれません。
天候の影響で品質が良くない割には、
価格はしっかりしていると思います。
今周以降、天気が続いてくれることを祈ります。
2、茶トンビとサイトリ
茶生産家の荒茶を茶問屋に斡旋する職業がありました。
宇治では「茶トンビ」「トンビ」と呼ばれ、
静岡では「サイトリ」と呼ばれます。
宇治では「京都茶市場」が出来て以降、
「茶トンビ」は姿を消しましたが、
静岡では現在も「サイトリ」の力は大きく、
静岡産荒茶の流通の約50%は「サイトリ」が
握っていると云われます。
「トンビ」の語源は何でしょう?
斡旋人は茶農家の荒茶見本を預かり、
茶問屋に持って行きます。
値段交渉がまとまり売買が成立すると、
茶農家と茶問屋の双方から斡旋手数料(歩一、ブイチ)を頂きます。
100万円の売買が成立すると2万円の手数料が入るわけです。
元手をかけないで、おいしい物(手数料)を頂くので、
「トンビに油揚げ」に掛けて「トンビ」「茶トンビ」と言われました。
明治から戦前の「茶トンビ」は
綴喜郡多賀村周辺と相楽郡上狛村周辺に集まっていました。
どちらも茶産地からの街道が木津川にぶつかる地点で、
木津川には港がありました。
「サイトリ」の語源は何でしょう?
私が若いころに聞いた話では、
「サヤ」(利鞘、リザヤ)を「トル」ので、
「サヤトリ」が転じて「サイトリ」になったという説が有力と聞きました。
以下は私の推測説です。
江戸時代、宇治の御茶師と茶生産家の間で、
碾茶を斡旋する職業がありました。
「素人」と書いて「スアイ」と読みます。
茶生産家の荒茶を御茶師に斡旋するだけではなしに、
金融の仕事もしていたようです。
この「スアイ」「スアイトリ」が宇治製法とともに静岡に渡り、
「サイトリ」に転じて現在にいたっているというのが私の推測です。
でも、本当かどうかは分かりません。
茶用語の語源も調べると面白いものですね。
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□ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
□ 発行日 : 2015年8月3日
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