2023年5月号(Vol.131)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
5月号(Vol.131)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

今年も新茶の季節が到来しました。
「八十八夜に摘んだ新茶を飲むと病気にならない」という言い伝えがあります。
今年の八十八夜は5月2日。爽やかな香りと味わいの宇治茶をお楽しみください。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】令和5年度茶ムリエ講座開催決定
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第127回 小山茂樹さん
  「神君伊賀鑢え」・・・宇治茶をたどる道
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トピックス
【1】令和5年度茶ムリエ講座開催決定

 宇治茶のおいしい淹れ方や宇治茶の歴史をおうちでゆっくり学べます!

 下記の個人別受講の講座以外に、職場やグループ単位の団体様向け講座も承っております。お気軽にご相談ください。

【令和5年度茶ムリエ講座スケジュール】

開催日 茶種 第1部 第2部 申込期限
5月26日(金) 玉露 10:00

11:00
11:30

12:30
5月16日(火)
6月23日(金) 6月13日(火)
6月25日(日) 6月13日(火)
7月12日(水) 7月2日(日)
7月28日(金) 7月18日(火)
8月31日(木) 8月21日(月)
9月22日(金) 9月11日(月)
9月24日(日) 9月11日(月)
10月20日(金) 10月10日(火)
12月10日(日) 11月28日(火)

場所:オンライン(オンラインミーティングアプリZoomを使用)
定員:各回20名(先着順) 
参加費:無料(淹れ方実習で使う宇治茶は事前にお届けします)
申込方法:ホームページ「京都山城・宇治茶の郷」から申込
     https://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/
     スマートフォンはQRコードから→


<お問合せ先>
山城広域振興局 農業・宇治茶振興係
E-Mail y-n-noushoko@pref.kyoto.lg.jp
TEL 0774-21-2392

コラム「茶の記憶」 第127回

小山茂樹氏

 今月からは、宇治茶伝道師の小山茂樹さんにコラムをご紹介いただきます。

 『「神君伊賀鑢え」・・・宇治茶をたどる道』というテーマでコラムをお寄せいただきました。

「神君伊賀鑢え」・・・宇治茶をたどる道 小山 茂樹

 放映中のNHK大河ドラマ「どうする家康」は、徳川家康の生涯が別の視点から描かれていておもしろい。家康にとって三方ケ原の戦いや関ケ原の戦いなど多くの決断のときがあったが、本能寺の変と直後の伊賀越えこそ、その後の生きざまを変える一番の分岐点になったと私は思う。

 1582(天正10)年6月、本能寺で織田信長が討たれたとき、家康は大阪・堺にいた。明智光秀から逃れて急きょ居城である三河岡崎城へ戻ることにしたが、この逃避行が有名な「神君伊賀越え」の故事である。徳川実紀に家康の人生最大の受難だったとあるが、ここで捨った命をどう生かすか、それが天下人を目指すきっかけとなったに違いない。

 ドラマで伊賀越えがどのように描かれるのだろう。家康一行は30人ほど、光秀の追っ手が迫る山城を横切るのは容易ではない。どんなルートをたどって逃げたのか。諸説があって定かではないが、有力とされるのは京田辺市草内辺りから木津川を渡り、宇治田原を経て滋賀県信楽から多羅尾方面へ至る、現在の国道307号線に沿った間道である。ここで気付いてほしいのは、山間の茶産地をつないだ線がほぼこの道順になるということだ。

 上林康二氏著「宇治茶師・上林一族の軌跡」によれば、上林久茂が家康一行を木津川の渡しで出迎え、茶摘みに使う赤い手ぬぐいを目印に道案内の先導をしたとある。三重県の伊賀境まで送り届ける途中に通過した土地はいずれも茶産地で、茶師だった上林はこの辺りの茶畑と間道を熟知していたのだろう。その後、文字通り天下人となった家康は上林一族の恩義に報いるため、宇治茶の生産を庇護するとともに、宇治を幕府直轄領とした。そして上林家を茶頭取として代官職に任じ、毎年の新茶(碩茶)を献上させた。その茶壺の往来は3代将軍家光のときから茶壺道中として確率した。伊賀越えは宇治茶発展のきっかけになったのである。

 西脇隆俊知事は歴史に造詣が深い。この故事を「お茶の京都」に生かしたいと話しておられたので楽しみだ。今回の大河ドラマは今までと違う切りロだが、ノリが軽いとわが夫婦でも評価が分かれる始末。気になる今後の視聴率は、さて、「どうなる家康」か。

本文ここまで
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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2023年5月1日
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