2023年11月号(Vol.137)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
11月号(Vol.137)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

心地よい秋晴れの日が続いていますね。徐々に紅葉も見頃を迎えます。
錦秋の京都をおいしい宇治茶と共に楽しんでください。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
【1】「宇治茶カフェ認定店」募集!
【2】「宇治茶・山城ごちそうフェスタ」の開催!
【3】11月は「宇治茶カフェ スマホスタンプラリー」最終月です
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
○第133回 桑原秀樹さん
 「焙じ茶物語」その7「焙じ茶の原料―川柳」
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トピックス
【1】「宇治茶カフェ認定店」募集!

 宇治茶の郷づくり協議会では、おいしい宇治茶のメニューがそろい、宇治茶の歴史、文化、淹れ方等の説明が受けられる「宇治茶カフェ認定店」を令和5年も募集します。ぜひお気に入りの宇治茶カフェの方にも、お知らせください。

■令和5年度宇治茶カフェ認定店募集要項■

  • 募集内容:「宇治茶カフェ」の認定基準を満たせる
         お店
  • 応募資格:京都府内並びに東京都特別区内に所在し
         ている店舗
  • 募集締切:令和5年12月15日(金)(必着)
  • 認定基準:
    (1)3種類以上の品質のよい宇治茶が飲めるメニューを提供していること
    (2)店づくり、雰囲気づくりにおいて、宇治茶をPRする演出や工夫をしていること
    (3)NPO法人日本茶インストラクター協会が認定した日本茶インストラクターやアドバイザーなどが配置されており、お茶の淹れ方等の説明ができること
  • 審査方法:「宇治茶カフェ」認定委員会により認定の適否を審査
  • 認定式:審査に通った場合、年1回3月頃に認定式(於:宇治茶会館)を
        実施予定
  • 認定期間:3年間(再申請により更新、更新期間:3年間)
  • 認定料:30,000円
  • 更新料:10,000円(認定料、更新料ともに「宇治茶カフェガイドブック」
        作成費用等に充当予定)
  • 申込方法:
    認定申請書(ダウンロード)、その他添付書類として店舗周辺地図、店舗写真(外観、店内など)、営業許可証コピー、提供メニューのコピー、日本茶インストラクター又は日本茶アドバイザー認定証コピーをA4縦型に統一して提出(郵送、宅配)願います。E-Mail不可。
  • 申込、お問合せ先:
    <宇治茶の郷づくり協議会 事務局>
    公益社団法人京都府茶業会議所
     〒611-0021 宇治市宇治折居25-2
     TEL 0774-23-7713
    京都府山城広域振興局 農林商工部農商工連携・推進課
     〒611-0021 宇治市宇治若森7-6
     TEL 0774-21-2392
  • 宇治茶カフェ認定のメリット(令和5年度の例)
    宇治茶カフェガイドブックへの掲載。京なび等で通年にわたり広報。(約20,000冊作成)
    宇治茶カフェスマホスタンプラリーによる誘客(令和5年9月~令和5年11月)、Instagramでの情報発信

<URL>
https://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/1231484569009.html
<書類ダウンロード>
https://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/news/ujichacafe_
ninteiten_2023.html

<令和5年の認定店「雲上茶寮」>
令和5年の認定店「雲上茶寮」

【2】「宇治茶・山城ごちそうフェスタ」の開催!

 宇治茶・山城ごちそうフェスタ」とは・・・

 「お茶の京都」山城地域の「食」が一堂に会するグルメイベントです。

 宇治茶や京野菜など、おいしい地元食材を使った料理やスイーツ、特産品が一堂に会するイベントで、平成30年度以来、5年ぶりの開催となります。ぜひ足をお運びください。

●日時
 令和5年11月12日(日曜日)午前9時30分~午後3時(予定)
 注※雨天決行(荒天中止)
 注※入場無料(飲食物や物販は有料)
 注※熱気球フェスタ(外部リンク)同時開催

●場所
 城陽五里五里の丘(京都府立木津川運動公園)大芝生広場
 所在地:京都府城陽市富野北角14-8

●公園までのアクセス
 自動車では新名神、京奈和自動車道「城陽IC」から奈良方向へ約10分
 電車ではJR奈良線 長池駅下車、北出口から徒歩で公園センターまで約10分

●出店内容(一例)

よっしゃん 鯛茶漬け
よっしゃん 鯛茶漬け
工房あんじゅ パウンドケーキ
工房あんじゅ パウンドケーキ
一十(いっと) 鯖寿司
一十(いっと) 鯖寿司
AMERICANA もっちもち揚げドーナツ
AMERICANA もっちもち揚げドーナツ
komughi バーガー
komughi バーガー
pataya 九条ねぎと牛タン串焼き
pataya 九条ねぎと牛タン串焼き
おさぜん農園 イチゴソーダ
おさぜん農園 イチゴソーダ
ふたば 抹茶パフェ大福
ふたば 抹茶パフェ大福
ミヤコパンダ 九条ねぎ餃子
ミヤコパンダ 九条ねぎ餃子
 

〇案内パンフレットはこちら
https://www.pref.kyoto.jp/y-ki-kikaku/news/2023gochifes.html


<熱気球フェスタ 同時開催>

 本園恒例の熱気球フェスタが11月12日に開催されます。

 気球乗船、ステージありの宇治茶・山城ごちそうフェスタとの同時開催です。

●日時:令和5年11月12日(日曜日)
●開催時間・営業時間:8時~15時(予定)
●料金:入場、駐車場無料(気球搭乗等一部有料)
●備考:雨天中止
●お問い合わせ:
 京都府立木津川運動公園「城陽五里五里の丘」
 電話番号: 0774-66-6022
●住所:〒610-0111 城陽市富野北角14-8

【3】11月は「宇治茶カフェ スマホスタンプラリー」最終月です

 9月から始まりました「宇治茶カフェ スマホスタンプラリー」もいよいよ今月末でフィナーレを迎えます。

 山城地域も紅葉の時節到来です。ぜひ「宇治茶カフェ」で、まったりとした“秋の宇治茶時間”をお愉しみください。

【宇治茶カフェ スマホスタンプラリー】
https://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/news/
ujicha_cafe_stamprally2023.html

【Instagram 関西おでかけ】
https://www.instagram.com/kansaide_odekake/

コラム「茶の記憶」 第133回
 今月も、NPO法人日本茶インストラクター協会元副理事長 兼 元関西ブロック長の桑原秀樹さんに、宇治製法と宇治茶についてコラムをご紹介いただきます。 桑原秀樹氏
「焙じ茶物語」その7「焙じ茶の原料―川柳」 桑原 秀樹

明治時代の川柳

 明治42年(1909年)、山城国宇治郡宇治村木幡の松北園の定価表にも「ほうじ茶」はありません。松北園の定価表でも判るように、明治の末期まで「川柳」「青柳」は煎茶の最低価格のお茶でした。大正4年(1915年)の大阪市城南園茶舗の定価表では「青柳」「川柳」は「煎茶」の茶銘ではなく、「青柳製」、「川柳製」と一つの茶種になっています。明治の末から大正の初めに「青柳」「川柳」は「煎茶」の茶銘から茶種へと独立していったと考えられます。

川柳の仕立方

 私が茶業に入った昭和48年(1973年)当時、「柳製」の荒茶は存在しました。「柳製」の荒茶の多くは、一番茶の製茶時期の最終版に製造される茶で、ほぼ在来品種(雑種)でした。裏返った葉の混じる茶で、十番で抜いてもほぼ抜けない、ほとんどが網の上に残る太くて軽いお茶でした。

 昭和の時代には、卸でも小売りでも「川柳」「青柳」は良く売れましたが、現在ではほとんど需要がありません。この川柳、青柳について書かれた本や論文は殆ど見たことがありません。昭和初期に大阪の松本軒茶舗が発行した「製茶のしおり」に「ハ、煎茶ノ製法及青柳、川柳ノ区別」があります。荒茶の五葉の内、1,2、3葉が煎茶本茶になり、4葉と5葉と茎が青柳や川柳になります。荒茶100kgから青柳、川柳は35kg取れます。残りは、本茶50kg、炉粉10kg、仕立粉5kgです。青柳、川柳は煎茶を仕上げる時の出物(でもの)だったのです。

 「青柳は山城産の煎茶出物(5月25日頃迄の製品)及玉露の末期出物及滋賀県産(信楽、朝宮)の最優品より選別したるものにして、川柳に比して色沢青く、形状小さく、香気優秀。煎茶に比して味は淡泊。」「川柳を上川柳、中川柳、並物に区別します。上川柳は山城産煎茶(5月20日以後)及滋賀県山間部の優良品、奈良県産最優良品(5月中旬までの製品)中より選別されたるものにして、青柳に比して多少褐色、形状稍々大きく、古葉を混入す。」「近年、川柳の需用多く、ために煎茶を選別せず、大型の煎茶をそのまま川柳代用として使用す。」と書かれています。昭和初期まで川柳、青柳は煎茶の仕上げの時に選別されたお茶でしたが、昭和初期より川柳の需要が多くなり、末期の大型の荒茶から煎茶を選別せず、そのまま川柳として使用するようになったと書かれています。

 昭和初期に何故川柳の需要が多くなったのかは書かれていませんが、森永「宇治かおる」以降の焙じ茶の流行により、焙じ茶原料として川柳の需要が多くなったと考えられます。

本文ここまで
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□ 発行日 : 2023年11月1日
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