2021年6月号(Vol.108)HTMLメール
宇治茶の郷メールマガジン 6月号(Vol.108) |
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
初夏を感じさせる宇治茶の郷から、爽やかな宇治茶情報をお届けします。 … トピックス ………………………………………………………………………… …………………………………………………………………………………………… … コラム「茶の記憶」……………………………………………………………… |
【1】第1回オンライン宇治茶ムリエ講座が開催されました!
宇治茶のおいしい淹れ方や宇治茶の歴史1時間で学ぶ人気の講座として、コロナ禍の中でのオンライン開催。 応募者49名、当日の参加者49名での講座でしたが、ステイホームの中、皆さん講座を満喫していただきました。
次回の講座は、6月24日(木)10時、12時開催です。 ○宇治茶ムリエ講座URL |
【2】日本茶アドバイザー、日本茶インストラクターの資格取得に向けた通信教育講座が開講しています!
NPO法人日本茶インストラクター協会の日本茶インストラクター認定制度とは、日本茶に関する知識や技能、インストラクション技術を身につけ、日本茶文化の発展及び日本茶の正しい理解と普及を指導できる者を認定することを目的に、1999年に制定されました。 日本茶アドバイザー(初級) 開講期間:2021年4月15日~8月1日の各月1日・15日 日本茶インストラクター(中級) 開講期間:2021年4月15日~10月1日の各月1日・15日 ○受講申請等、詳細についてはコチラをご覧ください。 |
【3】一番茶の茶摘み・製造が最盛期を迎えています!
5月1日「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」は、残念ながら一般参加は中止となりましたが、新茶シーズンを告げる風物詩として宇治茶レディが茶摘み衣装を着て、茶摘みシーンの情報発信をしました。さらに参加できなかった方にも楽しんでもらおうと、京都府茶業連合青年団が、「インスタグラム」により茶摘みの様子をライブ配信しました。例年一番茶は、4月下旬から始まり、5月に最盛期を迎え、6月上旬まで続きます。4月下旬~5月中旬は露天園で栽培される煎茶、5月中旬頃からは覆下園で栽培される玉露・かぶせ茶・抹茶の原料となる碾茶が中心となります。製茶工場の付近では、製茶の加工の賑やかな音と新茶の爽やかな香りが漂っています。 5月~6月にかけて宇治茶の新茶が出回っていますので、コロナ禍の中、自宅でゆっくりと宇治茶をお楽しみください。 |
【4】イオンモール久御山10周年イベント「宇治茶の森 ~宇治茶を知ろう~」展示。
3月26日から、イオンモール久御山にて開催中です。 宇治茶の歴史や、やましろ地域の茶園の画像の展示、宇治茶カフェガイドブック2021や各種パンフレットの配布、また宇治茶園ボードを背景にして画像撮影もできるなど、やましろエリアの宇治の魅力を情報発信しています。 場所 「イオンモール久御山」京都府久世郡久御山町森南大内156-1 |
【お知らせ】世界遺産 宇治上神社の新茶献茶式について
6月1日の宇治上神社の新茶献茶式は中止となっています。 |
今月も引き続き、京都芸術大学非常勤講師の橋本素子さんにコラムをご紹介いただきます。 「中世の史料に見る茶の効能」と題した連載です。 今回の連載では、中世の史料に見られた様々なお茶の効能をご紹介してきました。それらの効能うち、中世人にはどの効能が一番期待されたのでしょうか。それは鎌倉期から戦国期まで通じて史料上に見られた、「飲みすぎ食べ過ぎにお茶を飲むべし」という、消化剤としての効能ではないかと考えています。 戦国時代成立の御伽草子『おようの尼』は、京都の洛中洛外で五摂家や内裏の女房・門跡・大名から庶民までを顧客とし、日用品のリサイクル業を行う女性(お用)の物語で、この尼が扱う商品の中に「羅茶」がありました。「?茶」とも書き、これらは「らっちゃ」と読みます。 中世の料理書『庖丁聞書』にも、その製法があります。材料は、好茶(よきちゃ)・甘草・丁子・桂心・胡椒などを粉末にして丸め、それに金銀の衣を着せ、紙に包み肴台に乗せて出すものとあり、固形茶か丸薬のようなものであることがわかります。またこれは、乱酒(酒宴の一種)の時に出すと定められている、とあります。つまりは、飲みすぎに備えて用意されたものでした。 中世の宴会では、食べきれないくらいの料理と、飲みきれないくらいのお酒を出すことが礼儀でした。宮家や公家の日記を読んでいても、毎日のように「一献あり」とあるように酒宴が行われ、「大飲す」ということも珍しくありませんでした。南北朝期にはお茶の産地や種類を飲み比べる「闘茶」が流行しますが、それが終わった後には必ずと言ってよいほど酒宴が開かれたりしていました。 このように、あるいは現代以上に酒宴がたびたび開かれていた中世社会においては、栄西の『喫茶養生記』にみる「飲みすぎ食べ過ぎにお茶を飲むべし」のごとく、お茶の消化剤としての効能が期待され、お茶やお茶入りの固形茶が飲まれたわけです。 なお、中世のお茶は、史料に「苦い」「苦茶」とあるように、どうやらそれなりに苦かったようです。それでも人々に飲まれ続けた理由のひとつには、このようなお茶の効能が期待されたから、ということもあるのではないでしょうか。 |
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