2020年9月号(Vol.99)HTMLメール
宇治茶の郷メールマガジン 9月号(Vol.99) |
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
立秋とは名ばかりの暑さが続く今年の9月。秋の足音を聞くのはしばらく先になりそうです。 … トピックス ………………………………………………………………………… … コラム「茶の記憶」……………………………………………………………… |
【1】Zoomを使ったオンラインで実施する「宇治茶ムリエ講座」の参加者を募集中です!
平日と土曜日に実施します。 宇治茶の歴史や茶種、生産状況等が学べる座学(15分)と玉露の淹れ方を学べる実習(45分)の1時間の講座です。実習で使用するお茶(10g)は事前にお送りいたします。 ステイホームの今だからこそおうちでゆっくりお茶する生活はいかがでしょうか。 申込みのホームページはコチラ! みなさまのお申込みをお待ちしております! 【日程】 ※オンラインミーティングアプリZoomを使用するため、参加いただくにはインターネットに繋がったパソコン、タブレット端末やスマートフォンなどが必要になります。 |
【2】「京都府茶業研究所が応援!」夏休み自由研究プロジェクトが開催されました。
マスク着用や消毒、対応職員はマスクとフェイスシールドを着用し、3密を避けるため少人数制で行うなど、新型コロナウイルス感染症対策を講じての開催となりました。 多数の応募があり、抽選の結果12家族延べ34名(うち小学生21名)の方々が参加されました。 親子で参加でき、体験しながら学ぶ企画になっており、茶園や施設の見学に加え、「(1)茶園の虫を観察しよう。」「(2)お茶を鑑定し、成分を測ろう。」「(3)お茶の淹れ方の違いで変化する香味を体感しよう。」の3コースから体験したいコースを選択しました。 参加者からは、意欲的に学べ、お茶の奥深さや新たな発見などができたと大変好評でした。 |
【3】キッズ・ジュニア茶ムリエマスターの学習活動として京都府茶業研究所の協力で夏休み自由研究プロジェクトを実施しました!
会場では対応職員はマスクとフェイスシールドを着用し、参加者もマスク着用や消毒を行うなど新型コロナウイルス感染症対策を講じての実施となりました。 製茶棟では揉み茶とてん茶それぞれの製造レーンを見学して製造工程の違いを学びました。 鑑定では煎茶と玉露の外観を観察し、お茶の形状や色の違い、揃い、太さを見比べ、さらには同じ条件(温度等)で抽出したお茶の香りや水色、味を見比べてそれぞれの違いを体感しました。 また、粉状にしたお茶に光を当てて反射した光の量から成分(テアニンやカテキンなど)の量を測定し、それぞれの数値の違いと外観や内質の観察で感じた違いを照らし合わせて関係を学びました。 大変興味深い内容で今後の活動への意欲が高まるものでした。 ※「キッズ・ジュニア茶ムリエマスター」 |
【4】「宇治茶カフェスタンプラリー」を開催中です!
3種類以上のおいしい宇治茶のメニューがそろい、宇治茶の歴史・文化・淹れ方などの説明が受けられる「宇治茶カフェ」の利用特典が付いたスタンプラリーを開催しています! 3店舗以上ご利用いただいたお客様から、抽選で36名様に、宇治茶カフェ利用券をプレゼントします☆ この機会に、たくさんの宇治茶カフェをご利用の上、お気に入りのお店を見つけてください♪ ≪実施期間≫8月1日(土)~12月31日(木) |
【5】Twitter「うじちゃ~る人」で「#宇治茶カフェ」のハッシュタグキャンペーンを実施しています!!
3種類以上のおいしい宇治茶のメニューがそろい、宇治茶の歴史・文化・淹れ方などの説明が受けられる「宇治茶カフェ」の利用特典が付いたハッシュタグキャンペーンを実施中です。 「宇治茶カフェ」をご利用いただき、「#宇治茶カフェ」をつけてTwitterに投稿いただいた方の中から抽選で20名様に宇治茶カフェ利用券をプレゼントします。 「宇治茶カフェスタンプラリー」との重複応募も可能ですので、ふるってご応募ください。 《応募方法》 アカウント→ https://twitter.com/ujicharle (2)宇治茶カフェを利用して飲食した際の写真を撮影する。 (3)ハッシュタグ「#宇治茶カフェ」をつけて写真と感想、撮影した店舗名を投稿する。 《実施期間》令和2年8月1日(土)~12月31日(木)23時59分 |
「宇治の名月と巨椋池」というテーマでコラムをお寄せいただきました。 宇奈月温泉は黒部峡谷に入るトロッコ列車の始発駅だ。この有名な温泉の名前が宇治に由来していることを知る人は少ない。昭和の初めころ、黒部の電力開発に携わっていた日本電力(現関西電力)社長の山岡順太郎が、山間の温泉につかりながら、月を愛でてこう言った。 「宇治の月、奈良の月よりも、勝るとも劣らない黒部の月よ」と。 黒部ダムは関西電力が建設したものだが、社員も多く関西から来ていたので宇治や奈良の名月をよく知っていたのだろう。宇治の「宇」と奈良の「奈」をとって、宇奈月温泉と命名したといわれている。 ところで宇治の名月とはどこから眺めたものだろう。今ならさしずめ平等院対岸の朝日山にのぼる月を思い浮かべる。宇治橋三の間からの眺めは世界に誇る風情だ。しかし昭和初めのころ、山岡社長が見た宇治の名月はここではなく、巨椋池の池面にうつる月ではなかったかと思う。宇治市西部に広がる巨椋池は昭和18年に干拓されてしまったが、それまでは蓮花と月見の名所だった。古く平安貴族が別業地に宇治を選んだのも、池に浮かぶ月があったからだと想像している。 太閤秀吉は桃山の丘陵地から巨椋池を眺め、池面にうつる月を愛でた。そして月見の名所「指月城」(伏見城)を築城し、太閤堤を作り、大和街道を整備し、宇治川の流路を変えて伏見港を作った。秀吉が物流の要衝を押さえ、伏見を日本の首都としたきっかけは、巨椋池の名月があったからだ。 明治天皇は豊後橋(観月橋)から向島堤を視察されたことがある。橋詰から南へ行った所に行幸の記念碑が残っているがこの場所から眺めた巨椋池と桃山のたたずまいがよほど気に入られたと、地元の古老から聞いたことがある。陛下が名月を御覧になったかどうかは分からないが、桃山御陵(明治天皇陵)が今の場所に決まったのは、ご意志が反映されたものだと信じている。 宇治で製茶が盛んになった一番の要因は宇治の川霧にある。霧は適度な湿気をもたらし、霜を防ぎ、自然の覆いは直射日光を防いで良質の茶が採れる。宇治の川霧は実は宇治川ではなく、巨椋池から主に発生していたのである。 |
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