2020年7月号(Vol.97)HTMLメール
宇治茶の郷メールマガジン 7月号(Vol.97) |
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
7月に入り、暑さが本格的となってまいりました。 … トピックス ………………………………………………………………………… … コラム「茶の記憶」……………………………………………………………… |
【1】「宇治新茶キャンペーン『新茶で笑顔のおうち時間』画像コンテスト」の入賞作品が決定しました。
京都府茶業会議所では、新茶シーズンの到来を消費者に広く知ってもらい、おうち時間を新茶で楽しんでいただく企画として、「宇治新茶キャンペーン『新茶で笑顔のおうち時間』画像コンテスト」を開催しました。 第1弾として267名の応募者の中から抽選で八十八夜にちなんで88名の方々に宇治煎茶の新茶50グラムと宇治茶マーク入りの急須1個のセットがプレゼントされました。 さらに第2弾では当選した88名に自宅で新茶を飲んだ時の笑顔の写真を送付してもらい、129作品の中から厳正なる審査を経て優秀な8作品が選ばれました。8名の方々には新茶半年分が贈られました。 個々の入賞作品やキャンペーンの詳細については以下のページからご覧いただけます♪ |
【2】「茶品評会」が開催されました。
各品評会の出品状況は以下のとおりです。 |
【3】Twitter「うじちゃ~る人」投稿しています…
うじちゃ~る人の宇治茶愛を伝えるアカウントです。「宇治茶の豆知識」の毎日投稿に加え、「宇治茶探訪記」もあります。 「うじちゃ~る」と検索していただくか、下のQRコードで検索。又はコチラからフォローしてみてください。 |
「コロナ・ショック」というテーマでコラムをお寄せいただきました。 茶業界の景気は世間から3年遅れでやってくると言われてきた。それだけもろに影響を受けることがなく、1年や2年先を見越して生産も販売も対応が可能だった訳である。バブル景気のとき茶業界に浮いた話はなかったけれど、一方でリーマンショック後の不景気に大きな打撃を受けることもなかった。世間の大波とは別世界の、まさに蕪村の「のたりのたりの春の海」のように、ゆったりとした経過をたどってきたのである。 しかし今回の新型コロナウイルスの影響は未曾有の大事件となった。地方商店街の自粛で茶小売店は営業がままならず、なにより全国で春のお茶会が中止となったことは痛い。京都花街の舞踏公演は春も秋も取り止めとなり延べ何万人分の茶席がなくなった。茶道のお稽古も開くことができない。6月は新抹茶の出荷でひと息ついているが、先は厳しい。 煎茶やかぶせ茶の需要が漸減し始めたのは20年ほど前だった。その後インバウンド客の土産として抹茶菓子ブームが起こった。揉み茶は次第に碾茶へとシフトし、碾茶生産は急激な右肩上がりになった。私はこんな異常なブームは続かないと主張してきたが、意に反して需要も供給も増え続けた。ところがそのつまずきが今回のコロナになるとは思わなかった。屏風は広げ過ぎるとパタっと倒れてしまうように、京都商法では偏りすぎるのはよくないと戒められた。同じように茶店とおできは大きくなるとつぶれると言われる。屏風との違いはおできは膿が出れば治癒するということだ。それだけで茶業界はしぶといともいえるが、コロナ・ショックは茶業の将来を考え直す機会を与えてくれた。 自粛で家から出られず不便だったが、ステイホームは夫婦や家族団らんのきっかけになった。急須でお茶をいれながら、あらためて玉露の美味しさを知ったと言う人も多いし、新茶の香りを楽しんだ人も多い。人々の嗜好の変化は繰り返す。お茶もペットボトルから急須の味に戻りつつある。消費者のために茶業者は真摯な茶づくりが求められている。かつて玉露と熱湯玉露が問題になったように、お点前に使う碾茶と食品加工用抹茶は厳密に区別されるべきだろう。日本人はお茶のもつ元来の美味しさをDNAに伝えている。 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/ □ 発行日 : 2020年7月1日 □ メールマガジンの配信・停止:https://www.ujicha.or.jp/sato/member/ □ facebook「宇治茶love」https://www.facebook.com/ujichalove □ Twitter「うじちゃ~る人」https://twitter.com/ujicharle ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright (c) 2020 宇治茶の郷づくり協議会 All Right Reserved. |