2020年6月号(Vol.96)HTMLメール
宇治茶の郷メールマガジン 6月号(Vol.96) |
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
八十八夜も過ぎ、新茶を目にする機会も増えてきました。 … トピックス ………………………………………………………………………… … コラム「茶の記憶」……………………………………………………………… |
【1】日本茶アドバイザー、日本茶インストラクターの資格取得に向けた通信教育講座が開講しています!
日本茶アドバイザー(初級) 日本茶インストラクター(中級) 通信教育講座では、どこでも自分のペースで効率良く学ぶことができます。認定試験は年に1回ですので、2020年度内に認定試験を受験する場合は、7月頃までに受講を開始されるのがお勧めです。日本茶の普及に取り組んでみませんか。 ○受講申請等、詳細についてはコチラ!をご覧ください。 |
【2】一番茶の茶摘み・製造が最盛期を迎えています!
5月~6月にかけて宇治茶の新茶が出回りますので、是非、お楽しみください。 |
【3】アプリ版「「日本茶800年の歴史散歩」を巡るサイクリングマップ」で、おでかけ気分を味わってみませんか?
日本遺産に認定された構成文化財を巡るサイクリングマップが、アプリでもご覧いただけます。アプリをダウンロードすれば、スマートフォンのマップ上で現在位置を確認しながらご利用いただけます。サイクリングを楽しむ方だけではなく、ウォーキングやドライブの際にも楽しく活用できます。 アプリ版には、日本遺産だけでなく、宇治茶や地域の新鮮な食材をいかした地元グルメや日本遺産以外の観光スポット情報も盛りだくさんですので、ご自宅でお過ごしの時間、情報を見ながら観光の計画を立ててみることや、想像を膨らませておでかけ気分を味わってみるのも良いのではないでしょうか。 「App Store」又は「Google Play」から「ambula map」をダウンロード(無料)してぜひお試しください。 【App Store(アプリ対応端末:iOS version 11.0以上)】 【Google Play(アプリ対応端末:Android OS version 6.0以上)】 ○サイクリングマップの詳細についてはコチラ!をご覧ください。 【お問い合わせ先】 |
【4】今回はトピックスとしてお茶の分類について紹介したいと思います!
(1)加工方法による分類(不発酵茶、半発酵茶、発酵茶) (2)栽培方法による分類(覆下園、露天園) ○覆下園 ※葦簀…ヨシの木の茎で編んだすだれ。 ○露天園 お茶の分類についていかがでしたでしょうか。発酵の違い、覆いの有無の違いを感じながらお茶を味わってみてください。 |
「宇治茶のエンドユーザーたち~頼山陽と御茶所「美濃部忠兵衛」」と題した連載の4回目です。 前回は、頼山陽が宇治煎茶「一時雨」を購入した、京都の御茶所「美濃部忠兵衛」について見ました。今回は、その「美濃部忠兵衛」の顧客は京都に限られるものではなかったことを見ていきたいと思います。 すなわち、すでに浅井潤子氏の研究で、江戸時代後期の美濃国高田(現岐阜県養老郡養老町)の地主・千秋家が、「美濃部忠兵衛」から宇治茶を購入していたことが明らかになっています。千秋家のひとたちは茶道を嗜みますが、ことに幕末期から大正期を生きた千秋笙峰は、茶の湯は京都の宗匠に習い、嘉永二年(1849)には自らが建立した茶室「三十六峰庵」において、上林三入の「祝の白」を用いた茶会を催した茶人でした。また煎茶も嗜み、慶応三年(1867)には、「美濃部忠兵衛」から、「一森」・「松之浪」・「若撰」・「喜撰」・「生喜撰」・「蟠龍」・「都之友」・「みとり」などを購入していたことがわかっています。(浅井潤子「農村文化と茶道―『千秋家文書』の整理を終えて―」,「史料館報」第25号 国立史料館 1976年10月、7頁) このうち、「生喜撰」は「上喜撰」あるいは「正喜撰」とも書き、嘉永6(1853)年6月ペリーが来航したときの有名な狂歌、「泰平の眠りを覚ます上喜撰(じょうきせん) たった四はいで夜も寝られず」にもうたわれた宇治煎茶です。 このように、江戸時代後期、地方の富裕層は、京都の「御茶所」=茶商から宇治茶を「お取り寄せ」をし、楽しんでいたのです。千秋家の「お取り寄せ」の具体的な方法は分かりませんが、一方の頼山陽は、尾道の豪商・橋本竹下への手紙の中で、京都の飛脚宿の「伊勢や」に依頼して、美濃部忠兵衛の「一時雨」とお菓子の「村雨」を「御取寄」するようにと書いています。このことから地方では、京都の飛脚=運送業者を通じて、「お取り寄せ」をして楽しむシステムが確立していたことがわかります。これは、現在でも同じですよね。 この小文を書いている現在、いわゆるステイホームで「巣ごもり」状態にある筆者ですが、今年は宇治茶を「お取り寄せ」して楽しみたいと思います。皆様も今年は「お取り寄せ」で宇治茶を楽しみませんか。 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/ □ 発行日 : 2020年6月1日 □ メールマガジンの配信・停止:https://www.ujicha.or.jp/sato/member/ □ facebook「宇治茶love」https://www.facebook.com/ujichalove □ Twitter「うじちゃ~る人」https://twitter.com/ujicharle ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright (c) 2020 宇治茶の郷づくり協議会 All Right Reserved. |