2019年4月号(Vol.82)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
4月号(Vol.82)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

慌ただしかった年度末も終わり、いよいよ新年度!
今年度も様々な活動を通し、宇治茶の普及に取り組んでいきます。
宇治新茶のようなフレッシュな気持ちで一緒に頑張りましょう。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】今年も「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」を開催します!
 【2】「京都府宇治茶普及促進条例」が成立しました!
 【3】「宇治茶バス」がデビューしました!
 【4】「宇治茶製法手もみ技術競技大会」が開催されました!
 【5】「宇治茶・山城ごちそうフェスタ」が大盛況でした!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第78回 小山茂樹さん
  お茶と地震とイタリア・ワイン
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トピックス
【1】今年も「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」を開催します!


≪日時≫ 5月2日(木)10:00~15:00
≪会場≫
第1会場…宇治茶会館・茶業センター茶園
     (宇治市宇治折居25)
第2会場…京都府農林水産技術センター
     農林センター 茶業研究所
     (宇治市白川中ノ薗1)

 この季節にしかできない「新茶の茶摘み」や「美味しいお茶の淹れ方教室(有料)」など、お茶にちなんだ体験がいっぱいです!

 茶業研究所でも、「宇治茶の手もみ体験」や製茶工場の見学などができます☆

 「チャチャ王国のおうじちゃま」や「まゆまろ」など、ご当地キャラも登場します♪

※入場無料、事前申込不要です。
※京阪宇治駅⇔JR宇治駅⇔宇治茶会館、宇治茶会館⇔茶業研究所の無料シャトルバスも運行します。

【2】「京都府宇治茶普及促進条例」が成立しました!


 「京都府宇治茶普及促進条例」が、京都府議会2月定例会で可決され、4月1日(月)から施行されます!

 京都の産業としての宇治茶の価値を守り、心豊かで健康的な府民生活を実現することを目的に、府民・茶業者等の役割と京都府の責務が定められています。

 府民には、日常生活の中で宇治茶に親しむこと、茶業者等には、宇治茶の普及・促進に向けて自主的・積極的に取り組むことを求めています。

 京都府には、宇治茶の普及・促進のための施策を総合的・計画的に実施するよう義務付けています。

【3】「宇治茶バス」がデビューしました!


 「お茶の京都」地域で路線バスを運行する京都京阪バスから、乗ること自体が目的となるような特別仕様バス「宇治茶バス」がデビューし、3月26日(火)にお披露目されました!

 宇治茶のグリーンを基調とした外装に茶畑や茶壺が描かれており、後方のハート型の窓は宇治田原町にある正寿院しょうじゅいんの「目窓めまど」がモチーフとなっています☆

 車内には黄金の茶室をイメージした対面式座席を設え、インバウンド対応としてWifi設備やモニターも備えています♪

 京都京阪バスの路線バスとして運行されるほか、観光に利用しやすいよう、土日は京阪宇治駅・JR宇治駅~宇治田原町の便としても走行予定です☆

【4】「宇治茶製法手もみ技術競技大会」が開催されました!


 3月7日(木)、「平成30年度第15回宇治茶製法手もみ技術競技大会」が、宇治茶会館で開催されました。

 この大会は、伝統的な宇治茶の手もみ技術を伝承し、後継者を育成するために、毎年行われているものです。

 当日は、府内の各保存会から参加した5チーム(1チーム3名)が、約5時間をかけて生葉なまはをもみ続け、手もみの技術を競いました。

 仕上がったお茶は、形状や香り、味などによって審査され、「和束茶手揉技術保存会Dチーム」が優勝しました!

【5】「宇治茶・山城ごちそうフェスタ」が大盛況でした!


 3月21日(木・祝)、「お茶の京都」山城地域の「食」が一堂に会する「宇治茶・山城ごちそうフェスタ」が、城陽市で開催されました!

 約15,000人の来場者が、宇治茶や京野菜など、美味しい地元食材を使った料理やスイーツ、特産品を堪能しました♪

 宇治玉露のふるまいや美味しい宇治茶の淹れ方教室、宇治抹茶アート体験などを行った宇治茶エリアも大きな賑わいを見せ、宇治茶BARやキッズ・ジュニア茶ムリエマスターによる呈茶も大人気でした☆

コラム「茶の記憶」 第78回


 今月も、宇治茶伝道師で株式会社山政小山園取締役顧問の小山茂樹さんにコラムをご紹介いただきます。

 今月は、「お茶と地震とイタリア・ワイン」というテーマでコラムをお寄せいただきました。

お茶と地震とイタリア・ワイン 小山茂樹

 ローマのホテルでエレベーターに閉じ込められた。つい先月の話だ。やっと通じた緊急電話の相手はイタリア語しか話さない。ヘルプ・ミーの連呼でやっと助けられたが、詫びの言葉も故障の説明も一切ない。無事だったんだからなんか文句があるかという、これこそおおらかな国民性の違いなのだろうが、もし原因が地震だったらと思うと今さらながら不安になる。イタリアは地震国だし、火山も多い。この辺は日本とよく似ている。ローマが観光客でごった返しているのは春の京都とこれまた同じである。もし京都で地震が起きたら、英語を解さない観光客もいるし、初めて地震を体験する外国人も多いだろう。緊急時の情報提供と救援の体制はできているのだろうか。

 日本では地震の怖さを親が子に、子は孫に伝えてきた。通学途中に地震に遭ったら竹林か茶畑に逃げ込むように先生は生徒に教えた。竹や茶は地中に根を張るから地崩れの心配が少ない。こうして自分の身は自分で守る術を学んだ。山城地方には多くの断層が走っていて、東西に宇治川断層や木津川断層、南北に花折断層や黄檗断層がある。断層が地中にあれば良質な湧水に恵まれる。その結果伏水や灘にみられるような名酒が生まれたが、断層が地上に出れば軟弱な地形になる。先人たちは地崩れを防ぐために竹や茶を植えた。

 八幡や山城の筍、宇治の茶産地などはまさにこの断層をなぞっている。そして、たまたまだけど酒と筍と茶はそれぞれの繁忙期が少しずつずれていたので、これをうまく利用して労働の配分が行われてきた。出稼ぎの男衆は冬の酒造が終わると春先には筍掘り、初夏には製茶へと移っていったのである。間もなく京都西山の筍掘りが始まるが、今年は地温が高く成長が早いらしい。同じように茶摘みも早く始まるだろう。

 イタリア・ワインはとても美味しい。原料のブドウは水はけのよい火山性土壌が栽培に適していると聞いた。噴火による軟弱な土地をうまく利用している点は茶や筍とよく似ている。

本文ここまで
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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2019年4月1日
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