2019年1月号(Vol.79)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
1月号(Vol.79)
新年あけましておめでとうございます。
本年も宇治茶の郷をどうぞよろしくお願い申し上げます。
宇治 茶太郎さんのご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】ツイッター「うじちゃ~るじん」で新たな取組を始めました!
 【2】「キッズ茶ムリエチャンピオン大会」が開催されました!
 【3】「京都府優良品種茶園品評会」が開催されました!
 【4】「宇治茶ムリエ講座」の参加者を募集しています!
 【5】「第13回全国玉露のうまい淹れ方コンテスト藤枝大会」が
     開催されます!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第75回 橋本素子さん
  中世の宇治と庶民のお茶(3)
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トピックス
【1】ツイッター「うじちゃ~るじん」で新たな取組を始めました!


  昨年5月に開設したTwitterアカウント「うじちゃ~る人」の新しい取組「宇治茶探訪記」では、うじちゃ~る人が産地を巡り、茶畑やお茶屋を紹介します♪

 「うじちゃ~るチャレンジ検定」は、気軽に参加できるWEB検定で、宇治茶の歴史文化や美味しい淹れ方などの知識をより深めていただくことができます☆

 抽選で10名様に宇治煎茶セットがあたる フォロー&リツイートキャンペーンも開催中!(1月18日(金)応募締切)

 みなさまのフォローをお待ちしております♪

 ※詳しくはこちら

【2】「キッズ茶ムリエチャンピオン大会」が開催されました!


 昨年12月16日(日)、宇治市にある宇治茶会館で「キッズ茶ムリエチャンピオン大会」が開催されました!

 「キッズ茶ムリエ検定」実施4会場の各上位5名を対象にした大会で、当日は18名が参加し、玉露の美味しい淹れ方、茶葉種類当て競技、お茶の色当て・値段当て競技などにチャレンジし、キッズ茶ムリエチャンピオンを競いました☆

 親子で楽しめる「抹茶のお点前教室」や「サムライ茶人」の宇治茶カクテルショーも行われました♪

【3】「京都府優良品種茶園品評会」が開催されました!


 昨年11月に「平成30年度京都府優良品種茶園品評会」の審査会が行われ、生育状況や栽培管理を基準に、府内37ぴつ(茶園の単位)の審査が行われました。

≪京都府知事賞受賞者≫
幼木ようぼく茶園の部】菊岡 祐一氏
         (城陽市・農林水産大臣賞同時受賞)
成木せいぼく茶園・手摘みの部】古川 嘉嗣氏(宇治市)
【成木茶園・機械摘みの部】割石 良裕氏(南山城村)

【4】「宇治茶ムリエ講座」の参加者を募集しています!


 宇治茶のおいしい淹れ方と歴史文化、生産の基礎を学べる「宇治茶ムリエ講座」について、一般向けの講座を毎月1回定例開催しています♪

 1月は南山城村で宇治煎茶の淹れ方を学べる回を開催します!今回は、お正月に飲まれる大福茶おおぶくちゃの紹介もします!

 自分で淹れた宇治煎茶を飲みながら、ほっこりした時間を過ごしてみませんか?

≪日時≫1月23日(水)14:00~15:00
≪会場≫南山城村文化会館(やまなみホール)
≪申込み期限≫1月9日(水)

※申込方法など詳しくはこちら
2月以降の開催予定もご覧いただけます。

【5】「第13回全国玉露のうまい淹れ方コンテスト藤枝大会」が開催されます!


 丹精込めて創られた「玉露」によって、相手を想い美味しく淹れることの素晴らしさと、「玉露」の深い香りと味わいに感動し、人と語らうきっかけとすることを目的に、玉露の淹れ方を競う大会です!

 1月末まで参加者を募集されていますので、ご興味のある方はぜひ募集要項をご確認ください☆

≪日時≫3月17日(日)12:00~15:30
≪場所≫BiViキャン
    (静岡県藤枝市前島1丁目7-10)

※詳しくはこちら

コラム「茶の記憶」 第75回


 今月も、公益社団法人京都府茶業会議所理事の橋本素子さんにコラムをご紹介いただきます。

 今月は、「中世の宇治と庶民のお茶(3)」というテーマでコラムをお寄せいただきました。

中世の宇治と庶民のお茶(3)橋本素子

 今回は、室町時代の宇治の庶民の喫茶状況を、狂言「栗隈神明」(くりこしんめい)に見ていきたいと思います。

 栗隈神明(宇治神明)は、現在「神明神社」といい、宇治市神明宮西、奈良街道沿いにあります。社伝によると、平安時遷都後まもなく勧請されたとしていますが、史料上でその存在が確認できるのは、15世紀中頃まで下がります。

 狂言「栗隈神明」のあらすじは、栗隈神明の神事の日に、境内に荷茶屋(にないぢゃや)を出して、参詣人に茶を販売していた松の太郎夫妻が、常連客の求めに応じて、神明の由来を語り囃子物を舞う、というものです。荷茶屋とは、天秤棒の前と後ろに茶道具を搭載して振り歩く、可動式の茶屋のことです。

 このなかで注目すべき点が二つあります。
 ひとつは、太郎のセリフに「佳例の如く今日もまた店を出し、宇治の若葉を勧めばやと存じ候」とあることです。
 もうひとつが、荷茶屋には抹茶を点てる道具が搭載され、太郎が茶筅でお茶を点てるシーンがあることです。

 狂言は文学作品のひとつなので、そこに描かれている内容は、必ずしも事実とは限りません。しかし「そうであっても破たんしないような設定で描かれているもの」と判断し、条件付きで史料のひとつとして扱います。

 つまり、室町時代の栗隈神明の神事の日には、境内に荷茶屋が出て、「宇治の若葉」=宇治の新茶が販売されていたこと、またそのお茶は抹茶であったことが想定できるのです。室町時代には、宇治茶を天皇や将軍家のような支配者層だけではなく、庶民も飲むことが出来た、ということになるのではないでしょうか。

 次回最終回も、同様に宇治を舞台とした狂言「通円」から、宇治の庶民の喫茶状況を考察していきたいと思います。

本文ここまで
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 □ 発行日 : 2019年1月1日
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