2018年10月号(Vol.76)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
10月号(Vol.76)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

ずいぶんと過ごしやすくなって、行楽の秋・食欲の秋本番です。
おでかけにも、お食事にもぜひ宇治茶をおともに!

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】「宇治茶まつり」いよいよ今週末開催です!
 【2】全国茶品評会で京都府の出品茶が
    農林水産大臣賞と産地賞を獲得しました!
 【3】「宇治茶ムリエ講座」を井手町で開催します!
 【4】「キッズ茶ムリエ検定」の参加者を募集しています!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第72回 桑原秀樹さん
  アメリカと日本茶 第8回
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トピックス
【1】「宇治茶まつり」いよいよ今週末開催です!


≪日時≫10月7日(日)10:00~16:00
≪会場≫京都府立宇治公園(橘島・塔の島)周辺

 メイン会場の宇治公園では、宇治茶製法手もみ技術の実演のほか、玄米茶づくりやほうじ茶つくり、宇治抹茶アートなど、お茶にちなんだ体験がいっぱいです!

 各市町村の特色ある宇治茶を楽しめる「宇治茶産地めぐり」や、宇治茶スイーツ・宇治茶関連商品の販売もあります♪

 JR宇治駅前と京阪宇治駅前では、来場者のみなさまに水出し宇治玉露をふるまうほか、淹れたての宇治玉露をゆっくり味わえる宇治茶BARも開設します☆

 まゆまろやちはや姫など、ご当地キャラクターもお待ちしています!

 なお、9:00からは「第67回宇治茶まつり」(実施主体:宇治茶祭奉賛会)が開催され、名水汲上の儀や宇治茶行列などが行われます☆

※詳しくはこちら

【2】全国茶品評会で京都府の出品茶が
   農林水産大臣賞と産地賞を獲得しました!

 8月28日(火)~31日(金)の4日間、静岡県で第72回全国茶品評会が行われました。

 京都府の出品茶が、てん茶・かぶせ茶の部門において1等を独占し、農林水産大臣賞、産地賞を獲得しました!

 なお、褒賞授与式は、12月14日(金)に日本橋プラザ(東京都中央区)で行われます。

≪農林水産大臣賞受賞者≫
【てん茶】山ザキ 省吾氏(「ザキ」はたつざき)(宇治市)
【かぶせ茶】JA京都やましろ宇治田原町茶業部会・勝谷 健士(宇治田原町)

≪産地賞≫
【てん茶】第1位:宇治市、第2位:城陽市
【かぶせ茶】第1位:綾部市、第2位:舞鶴市、第3位:宇治田原町
【玉露】第2位:京田辺市

【3】「宇治茶ムリエ講座」を井手町で開催します!


 宇治茶のおいしい淹れ方と歴史文化、生産の基礎を学べる「宇治茶ムリエ講座」について、一般向けの講座を毎月1回定例開催しています♪

 10月は井手町で「抹茶の点て方」を学べる回を開催します!季節に応じた宇治抹茶の紹介もします☆

 10月3日(水)までの募集のため、ご興味のある方はお早めにお申込みください♪

≪日時≫10月17日(水)
    11:00~12:00、14:00~15:00
≪会場≫まちづくりセンター椿坂
≪定員≫午前・午後各回18名
※申込方法など詳しくはこちら!11月以降の開催予定もご覧いただけます。

【4】「キッズ茶ムリエ検定」の参加者を募集しています!


 将来の宇治茶ファンを育てるため、小学3~6年生を対象に、子どもの頃からお茶に親しんでもらう「キッズ茶ムリエ検定」を開催しています!

 宇治茶の歴史などのペーパーテストや飲み分け検定により、宇治茶の物知り度を試すことができます☆

 おいしいお茶の淹れ方教室やお茶のおかしづくりといった体験プログラム、お茶育演劇も行います♪みなさまのご参加をお待ちしております!

≪開催日時・会場・申込締切日・定員≫

開催日 会場 申込締切日 定員
10月27日(土) 木津川市加茂文化センター
(あじさいホール)
10月13日(土) 60名
11月10日(土) やわた流れ橋交流プラザ
四季彩館
10月27日(土) 60名
11月25日(日) 城陽市
南部コミュニティセンター
11月11日(日) 60名

☆日時はいずれも13:30~16:00
※申込方法など、詳しくはこちら

コラム「茶の記憶」 第72回


 今月も、NPO法人日本茶インストラクター協会元副理事長兼関西ブロック長の桑原秀樹さんにコラムを御紹介いただきます。

 今月は、「アメリカと日本茶 第8回」というテーマでコラムをお寄せいただきました。

アメリカと日本茶 第8回 桑原秀樹

1.日本茶業はペリーによって始まった。

ク、手揉製茶から機械製茶へその2

 日本の緑茶製造が手揉製茶から機械製茶へ移行するうえで一番大きな契機になったのは、第1次世界大戦(大正3年、1914年~)でした。

 日本では日露戦争(明治37年、1904年~)以降、諸物価、労働賃金が高騰し、手揉製茶から機械製茶への移行が始まりました。米国への茶輸出もインド、セイロン紅茶の進出で減少する一方でした。第1次世界大戦が起こるとインド、セイロン紅茶と中国緑茶の米国への輸送が困難になり、それまで減少一方であった日本茶の輸出が急増します。大正6年(1917年)には開港以来最高の輸出数量を記録し、日本茶業は好景気に沸きました。

 しかし、第1次世界大戦が大正7年に停戦し、インド、セイロンの紅茶が米国に輸送されるようになると日本茶は紅茶に押され、大正10年には日本茶の輸出は4年前のほぼ4分の1の数量に激減してしまいました。

 輸出減少で余った静岡、三重の茶は、大正10年以降宇治茶の独壇場だった国内市場になだれ込みます。静岡では第1次世界大戦の間、輸出激増で茶生産家も茶業者も非常に潤いました。この儲けた資金のおかげで高価な製茶機械を購入する事が可能になり、製茶の機械化が一気に進み、大正9年の静岡では製茶の65%が全機械製になりました。

 京都の機械化は静岡に大きく遅れます。その理由の第1は、京都の製茶は国内向けで、高品質高価格であった事。第2に製茶機械は静岡製が多く、京都の茶業に合わない機械が多かった事。第3に機械が高価だった事などです。大正9年の京都では15%が全機械製です。

(8回、お付き合いくださいまして、ありがとうございました。続きは次回に回します。)

本文ここまで
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 □ 発行日 : 2018年10月1日
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