2017年7月号(Vol.61)HTMLメール

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宇治茶の郷メールマガジン
7月号(Vol.61)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

梅雨の季節にもしっとりと楽しみたい旬の宇治茶情報をお届けします。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】イオンモール久御山で「夏の宇治茶 涼やか茶会」を開催します!
 【2】「茶品評会」が各生産地で開催されました!
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… 「お茶の京都博」特集……………………………………………………………
 ○只今開催中・近日開催予定のイベント紹介!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第57回 橋本素子さん
  宇治茶と初期「茶の湯」(1)
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トピックス
【1】イオンモール久御山で「夏の宇治茶 涼やか茶会」を開催します!


≪日時≫2017年7月29日(土)・30日(日)
    11:00~17:00
≪会場≫イオンモール久御山 1F 憩いの広場

 宇治茶を楽しむ夏のお茶会です♪

 各日先着2,000名に水出し玉露をふるまいます!

 冷抹茶の点て方体験もでき、お抹茶をご自分で点て、氷を浮かべてお飲みいただけます♪(200円・お菓子付き)

 「お茶の京都」のPR展示や、まゆまろ・チャチャ王国のおうじちゃま・ネギーマンなど、おなじみのご当地キャラも登場予定です!

【2】「茶品評会」が各生産地で開催されました!


 今年の一番茶も終了し、府内の主産地で品評会が開催されました。全国・関西茶品評会に向け、多くの優秀な茶が出品されました。

 各品評会の出品状況は…
-6月1日(木)八幡市茶品評会
 てん茶(手摘み)18点、
 てん茶(ハサミ摘み)14点
-6月6日(火)城陽市茶品評会
 てん茶47点
-6月15日(木)宇治市茶品評会
 てん茶(手摘み)25点、玉露(手摘み)6点
-6月23日(金)宇治田原町茶品評会
 煎茶3点、かぶせ茶10点、玉露9点、
 てん茶13点

 今後は、7月4日(火)~5日(水)に宇治市で京都府茶品評会、8月1日(火)~3日(木)に愛知県豊田市で関西茶品評会、そして9月5日(火)~8日(金)に長崎県大村市で全国茶品評会が開催される予定です。

「お茶の京都博」特集
○只今開催中・近日開催予定のイベント紹介!

≪センターイベント≫


日本遺産サミット in 京都 開催中☆
・日時:7月1日(土)11:00~17:00
      2日(日)10:00~15:00
・場所:けいはんなオープンイノベーション
    センター(KICK)

 全国54の日本遺産認定ストーリーが一堂に会する日本遺産観光見本市です!

 淹れたてのお茶を楽しめる「宇治茶BAR」や宇治茶の販売も!山城地域や全国のご当地グルメや地元精華町のスイーツも楽しめます♪

※祝園駅・新祝園駅・学研奈良登美ヶ丘駅から無料シャトルバスを運行します。

☆詳しくはこちら

≪市町村イベント(UJI-CHA Fair 2017)≫


第5回せいか夏祭り(7月22日(土)16:00~20:30 けいはんな記念公園 芝生広場)

 やぐらを囲んで皆で盆踊りを楽しみませんか?精華町オリジナルソング「せいか音頭」をはじめ、河内音頭などさまざまな曲で踊ります♪

 吹奏楽などのステージのほか、商工会員による出店、地元住民による模擬店、地元企業のPRブースもあります。


泉橋寺 地蔵祭り(7月23日(日)18:00~ 泉橋寺(木津川市))

 子どもの幸せを祈るお祭りで、夜店も出てにぎわいます!

 泉橋寺の日本一と言われる高さ4.58mの石地蔵はもちろん、「東神戸今神戸」と呼ばれた上狛茶問屋街の歴史情緒ある景観もあわせてお楽しみください♪

☆詳しくはこちら

コラム「茶の記憶」 第57回


 前回まで4回にわたり、NPO法人日本茶インストラクター協会元副理事長兼関西ブロック長の桑原秀樹さんにコラムを掲載いただきました。

 今月からは、京都造形芸術大学通信制大学院非常勤講師の橋本素子さんにコラムをご紹介いただきます。

 今月は、「宇治茶と初期「茶の湯」」というテーマでコラムをお寄せいただきました。

宇治茶と初期「茶の湯」(1) 橋本素子

 今月から四回にわたって、宇治茶と初期「茶の湯」との関係についてみていきたいと思います。時代としては戦国時代から織豊期までになります。

 十六世紀の初め、後の茶道につながる「茶の湯」が史料に登場するようになった時から、「茶の湯」で使うお茶は宇治茶と決まっていたようです。

 この時期には、宇治茶のブランド茶といえば、延徳三年(1491)初出の「無上」しかありませんでした。

 また、茶筅で撹拌して抹茶を飲む方法には、泡点てて飲む薄茶の飲み方と、薄茶の約二倍の量の抹茶を使い練って飲む濃茶の飲み方がありますが、この時期より前には、薄茶の飲み方しかありませんでした。

 その十六世紀初めごろの茶の湯の作法を記した「茶書」としては、近年『茶書研究創刊号』(2012年)に翻刻された『烹雪集』があります。翻刻とは、崩し文字を解読して活字化することです。

 そこには「無上を立つる次第」という項目があり、台付きの天目で無上を点てる作法が書かれています。ここで、無上を点てるときに茶入を使っていることや、無上のあとに薄茶を点てていることから、無上は濃茶の点て方(練り方)で飲まれたものとみられます。

 つまり濃茶の飲み方は、宇治茶の無上があったからこそ、この時期に誕生した飲み方である可能性が出てきたのです。

 ついで十六世紀半ばに、宇治茶の新しいブランドである「別儀」が登場すると、今度は別儀が濃茶用のお茶として使われるようになります。

 その別儀を使ったことがわかる最初の茶会が、堺の豪商にして茶人の天王寺屋津田宗達が天文十七年(1548)十二月六日に開いた茶会です。

 そこでは、濃茶用に宇治茶師森氏の別儀を、薄茶用に同じく森氏の別儀揃(そそり)を使っていました。なおこの時代には、濃茶のことを「御茶」と称していました。

 無上や別儀がどのようなお茶で、どのような違いがあったのかは、同時代史料がないために、よくわかっていません。ただ少し後世の史料から復元できそうな部分もありますので、その点について次回お話したいと思います。

本文ここまで
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 □ 発行日 : 2017年7月1日
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