2015年9月号(Vol.39)HTMLメール

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宇治茶の郷メールマガジン
9月号(Vol.39)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
行楽シーズンにぴったりな宇治茶の情報をお届けします。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】UJI-CHA Fair 2015がはじまります
 【2】「宇治茶まつり」を開催!!
 【3】『宇治茶カフェガイドブック
     ~お気に入りの「宇治茶カフェ」がきっと見つかります。~』を
     作成しました
 【4】宇治茶大好き!キッズ「茶ムリエ」検定を実施
 【5】お茶所バス
 【6】やましろちーたび
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第35回 桑原秀樹さん
  宇治茶用語の研究 その3
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トピックス

【1】UJI-CHA Fair 2015がはじまります

 山城地域の各地で開催されるお茶をめぐる季節のイベントが30集まりました。

 今年日本遺産にも認定された「抹茶」「煎茶」「玉露」の産地には、多種多様な景観と茶種が受け継がれています。宇治茶の郷をめぐってみませんか?

 各イベント会場に設置されたスタンプを3つ以上集めると、山城地域のスイーツ店や宇治茶カフェ等で特典が受けられる「UJI-CHAパスポート」を先着888名に進呈します(11月以降配布開始)。

 また、JR、近鉄、京阪の最寄り駅とUJI-CHA Fairのイベント会場、日本遺産の構成文化財、市町村の観光スポットなどを巡る「お茶所バス」も運行予定です。

 「UJI-CHA Fair 2015 ガイド」は、各イベント会場で配布の他、こちらからもダウンロードできます。詳しくは、宇治茶の郷協議会HPをご覧下さい。
http://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/

<お問い合わせ>
農林商工部企画調整室
TEL 0774-21-2392
E-mail:yamashiro-no-kikaku@pref.kyoto.lg.jp

【2】「宇治茶まつり」を開催!!

 歴史と伝統のある「第64回宇治茶まつり」(実施主体:宇治茶祭奉賛会)の開催に併せて宇治茶の消費拡大を目指した、宇治茶づくしのイベントを、宇治橋通り商店街、府立宇治公園等で10月4日(日)に開催します。

【実施内容】
 ◆宇治橋通り商店街
  ・宇治橋通り商店街の歩行者天国の実施
  ・ステージイベントの開催(抹茶ーず、山城ご当地キャラ等出演)
  ・宇治茶チャレンジショップの出店 など
 ◆府立宇治公園(塔の島・橘島)
  ・山城地域市町村PRブースの設置(お茶の産地巡り)
  ・山城地域ふるさと産品出店
  ・宇治茶スイーツ・宇治茶関連商品の販売出店
  ・宇治茶製法手もみ技術の実演・体験
  ・お茶の京都の取組PR など
 ◆JR宇治・京阪宇治駅
  ・水出してん茶の振る舞い 

 当日は、まゆまろ、チャチャ王国のおうじちゃま、ちはや姫など9体のご当地キャラクターも応援にきますので、多数のご来場をお待ちしています。

<お問い合わせ先>
(公社)京都府茶業会議所 TEL:0774-23-7713

【3】『宇治茶カフェガイドブック~お気に入りの「宇治茶カフェ」が
   きっと見つかります。~』を作成しました。

 「宇治茶カフェガイドブック」を持ってカフェ巡りしませんか。

 2か所以上の宇治茶カフェをめぐってスタンプを集めていただくと、抽選で「宇治茶カフェ利用券」をプレゼントします。

スタンプラリーの実施期間:
 平成27年9月11日(金)~平成28年2月29日(月)

配布先:宇治茶カフェ各認定店(府内23店舗)、
    京都総合観光案内所「京なび」、JR宇治駅、
    京阪宇治駅、山城管内各府総合庁舎、
    山城管内各市町村など

ガイドブックは、ホームページでもご覧いただけます。
山城広域振興局「京都山城・宇治茶の郷」HP
http://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/

【4】宇治茶大好き!キッズ「茶ムリエ」検定を実施

 小学3~6年生を対象に、おいしいお茶の淹れ方教室や茶団子づくりを学ぶ宇治茶大好き!キッズ「茶ムリエ」検定を実施しています。

<内容>
・宇治茶大好き検定(ペーパーテスト20問:100点)
・お茶の飲み分け検定(茶香服5種:50点)
*宇治茶大好き検定とお茶の飲み分け検定の合計得点105点以上で、キッズ「茶ムリエ」に認定、認定証と賞品を授与します。

<日程>
10月17日(土):木津川市中央交流会館(いずみホール)<定員:80人>
10月25日(日):京田辺市立中央公民館<定員:80人>
11月 1日(日):やわた流れ橋交流プラザ四季彩館<定員:60人>
11月29日(日):宇治茶会館<定員:80人>
開催時間:全日程13時~16時30分

<お問い合わせ先>
NPO法人 山城こみねっとキッズ「茶ムリエ」担当
TEL:0774-46-1699

【5】「お茶所バス」

 UJI-CHA Fair のイベント会場や日本遺産の構成文化財をつなぐコースを数台のバスが巡回して走ります。バスの運行時間内(概ね9時~16時)に何度も乗り降りすることができ、それぞれの目的地を訪れることができます。

 更に、停車地点で地域の観光ガイドがご案内します。

【日本遺産とUJI-CHA Fairイベント会場を巡る旅】
 ◇11月8日(日) JR祝園駅・近鉄新祝園駅 発着 JR木津駅経由
  ・けいはんな記念公園
   (JAやましろ大感謝祭会場とけいはんな公園散策)
  ・上狛茶問屋街(日本遺産散策)
  ・和束山の家(茶源郷まつり会場と周辺散策)

 ◇11月15日(日) JR祝園駅・近鉄新祝園駅 発着 JR木津駅経由
  ・けいはんな記念公園(せいか祭り会場とけんはんな公園散策)
  ・上狛茶問屋街(日本遺産散策)
  ・わかさぎ温泉笠置いこいの館
   (笠置もみじ祭り会場など周辺散策)

【日本遺産と「お茶の京都」観光施設を巡る旅】
 ◇12月6日(日) JR木津駅 発着
  ・上狛茶問屋街(日本遺産散策)
  ・和束山の家(日本遺産茶畑散策)
  ・わかさぎ温泉笠置いこいの館
   (全国ご当地鍋フェスタ「鍋-1グランプリ」会場)
  ・南山城村高尾の茶畑(日本遺産茶畑散策)

 ◇12月13日(日) 近鉄新田辺駅 発着
  ・飯岡バス停(日本遺産散策)
  ・やわた流れ橋交流プラザ四季彩館
  ・まちの駅クロスピア久御山
  ・城陽市流れ橋と浜茶園(日本遺産散策)

 ◇12月20日(日) JR宇治駅 発着
  ・宇治田原町総合文化センター(やましろ地域博会場)
  ・湯屋谷会館(永谷宗圓生家:日本遺産散策)
  ・井手町まちづくりセンター椿坂(周辺散策)
  ・飯岡バス停(日本遺産散策)

【乗車方法等】
  ・乗車人数 各コース30人程度
  ※「お茶所バス」乗車券は事前申し込み制になります。
   (10月1日から販売開始)
  ・各地の停車場所や運行時刻などの詳しい内容については
   後日お知らせします。

【お問い合わせ】
  京都府山城広域振興局農林商工部商工労働観光室「お茶所バス」担当
  TEL:0774-21-2103

【6】やましろちーたび

自分が作った器で“おいしいお茶”を楽しむ〈全3回〉

 陶器づくりは難しいと思っておられる方が多いですが陶器づくりのベテランが丁寧にお教えします。紅葉の自然を楽しみながら、自分が手造りしたお茶碗でお茶を愉しむのは最高のよろこびです。
(第1回と第3回にご参加いただける方が条件です。第2回は希望者のみです。)

〈第1回目〉2015年10月4日(日)9時30分~11時30分
      井手町まちづくりセンター椿坂にて作陶体験
      ※希望者は午後ガイドによる史跡案内があります。
〈第2回目〉2015年10月18日(日)9時30分~11時30分
      井手町まちづくりセンター椿坂にて絵付、施釉体験
      ※希望者は午後ガイドによる史跡案内があります。
〈第3回目〉2015年11月21日(土) 9時30分~15時
      井手町まちづくりセンター椿坂にて完成した器を使い抹茶体験。
      食事と交流会 “玉水焼(楽焼)”の話。
      ※希望者は午後ガイドによる史跡案内があります。

集合場所;JR奈良線玉水駅
料金:5,000円(お1人様/全3回分)
   ※資料、保険料、作陶指導料、ガイド代、昼食代、土・釉薬含む
定員:20人
   ※作陶に興味のある方 ※先着順9月30日(水)まで
主催:井手町ふるさとガイド ボランティアの会
申込先:京都府綴喜郡井手町 井手町教育委員会 社会教育課
TEL:0774-82-5700(月曜日~金曜日 午前9時~午後5時 ※祝日除く)

<やましろ100ちーたびについて>

 地域住民等が企画提案し実施することで、ちいきの ちいさなわくわくをみつける『やましろ100ちーたび』が、この秋の山城各地で実施されます。

 普段は体験できないような各地域のとっておきの旅に参加しませんか。申込方法など詳しくは以下のホームページを御覧ください。

http://www.pref.kyoto.jp/kyotoyamashiro/

コラム「茶の記憶」 第35回


 元NPO法人日本茶インストラクター協会副理事長兼関西ブロック長で、現同京都府支部副支部長である桑原秀樹さんにコラムをお寄せいただきました。

「宇治茶用語の研究 その3」桑原 秀樹

1、茶況

 8月3日(月)、京都茶市場で平成27年度産茶の止市(トメイチ)がありました。取扱量は前年比15%減の約1,500トンにも関わらず、総取扱金額は約42億円で、昨年度の10%アップでした。静岡、鹿児島はじめ全国の茶産地が平均単価、総売上金額とも下落する中で、全国で唯一、京都だけが平均単価、総売上金額とも上昇しています。この原因は「抹茶ブーム」による碾茶荒茶の高値の影響です。碾茶の取扱金額は総売上の60%を超えてしまいました。ちなみに煎茶は19%、玉露かぶせで19%です。

2、ツミツケとサンボウサン

 宇治茶用語のうち、自分が使っていて、その言葉の内容も理解している用語は解説を書けるのですが、人から聞いて知っている用語や、本で見つけた用語は解説が出来ません。上記の「ツミツケ」「サンボウサン」もそんな用語で、「ツミツケ」は人の話の中で出てきて知っているけど中身を知らない言葉で、「サンボウサン」は堀井信夫さんの「宇治茶を語り継ぐ」の中に出て来る言葉です。いろんな資料をあたったのですが解答は見つからず、8月4日、仕事が終わってから、元茶研所長の平野正史さんを訪ねました。以下は平野さんのお教えです。

 お茶摘みで「サンボウサンが多い」とは、「お茶の摘み方が荒い」と言うことです。では、その語源は何でしょうか?「サンボウ」とは仏教用語で「仏」「法」「僧」(ブッポウソウ)のことで「三宝」と書きます。宇治ではお仏壇の花として茶の木を供えることも多かったようです。その時、「仏」「法」「僧」の「三宝」にならって、茶園のてっぺんの新枝とその下の2本の新枝を供えました。本来の茶摘みなら、新芽のついた枝を親指と人差し指の第1関節で挟んで折摘みします。けっして爪をたてて摘みません。その時、古い枝から出た新芽のついた新しい枝を全て摘むのではなく、古い枝についた新しい枝の根本の1~2cmを残して折摘みします。この残した1~2cmの新枝を「摘み付け」(ツミツケ)と言います。お茶摘みは茶株の下から、ふところから摘みはじめ、次に鬢面(ビンヅラ)を摘んで、最後に頭を摘みます。その最後の頂芽を、三枝とも一緒に古い枝についたまま、古い枝を折って摘むことを、「サンボウサン」と言います。摘み娘さんにとっては、三本を一度に摘めて、楽で目方も増えるので良いのですが、生産家にとっては良いことではありません。同じ覆い下のお茶である玉露では、「しごき摘み」されることも多いのですが、碾茶は「しごき摘み」はされません。その理由は、蒸された新芽がくっついて重なり葉となり、均一に乾燥出来ないために品質が落ちるのです。新芽に枝と葉柄が付いていると、くっついた葉が散茶の時に離れて、重なりが少なくなるのです。

 以上、分からんことを丁寧に教えてくださる大先輩。ありがとうございました。

本文ここまで
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 □ 発行日 : 2015年9月3日
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