2014年1月号(Vol.19)HTMLメール
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宇治茶の郷メールマガジン 1月号(Vol.19) |
こんにちは、宇治茶太郎さん。 宇治茶の郷から新春のお慶びを申し上げます。 … トピックス ………………………………………………………………………… … 日本茶・宇治茶の世界文化遺産登録に向けて …………………………………… … コラム「茶の記憶」……………………………………………………………… |
【1】T-1グランプリin宇治《宇治茶の郷・京都大会》を開催
全国各地で開催されてきましたが、今回京都府で初めて、京都府茶協同組合・(公社)京都府茶業会議所の共催により、12月8日(日)、宇治市の宇治茶会館で、府内の小学3~6年生を対象に、「T-1グランプリin宇治(宇治茶の郷・京都大会)」を開催しました。 当日は、京都府山城広域振興局が9月から10月にかけて認定した「キッズ茶ムリエ」も多数参加、総勢80名が「○×筆記クイズ」「お茶の種類当て」「お茶の淹れ方実技」に挑戦。上位5人がステージに登り、参加者や保護者の前で再び淹れ方を競う決勝戦を行い、地元の日本茶の茶ンピオンを決定しました。 また、この日、参加した子どもたちには、同振興局が実施している「山城だから美味しい!直売所とびっきりレシピコンテスト」のうち、「子どもが喜ぶ!お茶を使ったお菓子部門」の審査員も務めていただきました。 一次審査を通過した「おちゃっぱピザトースト」「茶ングドシャ」「まっちゃでコロコロホットケーキ」「抹茶のスイートポテトパイシュー」の4作品を試食、どれもが「大変おいしい」と好評でしたが、子どもによる審査と審査員の審査の結果、「おちゃっぱピザトースト」が最優秀賞に選ばれました。 |
【2】宇治茶歴史街道ウォークを実施 宇治茶の歴史・文化・産業・景観などの地域資源を活用し、宇治茶の魅力を発信するため設定した「宇治茶歴史街道」を活用したウォーキングと宇治茶の魅力・価値を体感できるイベントを実施しました。 ボランティアガイドさんの名所旧跡や宇治茶の歴史についての丁寧な説明、各コースにおいて実施した茶香服や、現在も稼働している大正時代に造られた「てん茶炉」の見学などが好評で、山城地域の魅力や宇治茶の美味しさに感動していただきました。 ・知って楽しく雅な宇治茶体験~お茶の飲み分け遊びに挑戦!(宇治市) ・一休さんと玉露の産地 京田辺でお茶体験(京田辺市) |
【3】宇治茶カフェスタンプラリーを実施
「全国お茶まつり京都大会」の協賛イベントとして行ったこともあり、他府県の方にも大勢宇治茶カフェを利用していただき、376人の方にご応募いただきました。 当選者60人の方には、宇治茶カフェ利用券(5,000円)又は抹茶セットなど、スタンプの数に応じて、宇治茶カフェ利用券又は宇治茶をプレゼントさせていただきました。 |
○「宇治茶の魅力再発見ワークショップ」を開催
まず、世界遺産研究家の久保美智代氏から、「世界文化遺産の魅力と価値を学ぼう」と題して、世界文化遺産を紹介する自作のビデオ上映の後、世界文化遺産の価値と魅力を御講演いただきました。 続いて、同志社大学客員教授の谷口知弘氏に進行役を務めていただき、参加者を5人程度の班に分けてワークショップを実施。宇治茶の持つ「魅力」や「問題」、これらを踏まえた「挑戦」として取組のアイデアを考え、以上を班ごとに模造紙に整理して発表しました。 参加者からは、後継者を増やす取組の必要性や若い世代のお茶離れや急須離れが進んでいることに対する懸念、新しい飲み方の提案や魅力ある器具の開発の必要性などが意見としてあったほか、3年以内の世界遺産登録を目指すべきという意見も出されるなど、「宇治茶の世界文化遺産」に対して考えるきっかけづくりとなりました。 |
大福茶(おおぶくちゃ) 小山 茂樹 正月元旦に飲む縁起もののお茶のことを「おおぶくちゃ」といいます。漢字で皇服、王服、大服、大福とも書き、新年の祝儀茶とされています。元旦の早朝、雑煮より先に若水で抹茶を点て、一家揃ってこれを飲み、新年の平穏無事を祈ります。古来抹茶は薬用として飲まれていたので、この一杯量を今でも一服といいます。たっぷりと薄茶を点て、家族や複数の年始客に相飲ませたところから「大服茶」と呼ばれました。 服は福に通じるところから「大福茶」の書き方が一般化し、現在では抹茶のほか玉露や煎茶、京番茶などが用いられ、茶種についてのこだわりはなくなりました。京都では北野天満宮の梅干しを求めておいて、これを茶に入れて飲みます。さらに昆布や丹波黒豆を入れるのも、古くお茶受けであった名残です。梅は齢(よわい)重ねる、結び昆布は睦みよろこぶ、黒豆はマメ(元気で働き者)であるようにとの縁起と願いです。 大福茶の起源は、村上天皇の御代(960年頃)に京で疫病が流行したとき、六波羅密寺の空也上人が「観世音菩薩に献じた茶を飲めばよい」との霊夢により、この茶を万民に施したところ、たちまち平癒したそうです。村上天皇は上人の功徳を称え、「皇服(王服)茶の儀」として万病を払う習わしとしたのが始まりと伝えられています。 『番茶、梅干し医者いらず』という古いことわざは、梅干しを食べ、茶を飲むことによって、毎日が健康に暮らせることを教えています。今「食育」が盛んですが、飲食という言葉があるように、食と同様、茶を飲む「飲食の教育」を忘れてはなりません。北野天満宮は、太閤秀吉が大茶会を開いた茶業ゆかりの神社。社で咲いた梅干しで大福茶を飲み、どうか菅公の御神徳をいただいて、新年がよい年でありますように。 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/ □ 発行日 : 2014年1月1日 □ メールマガジンの配信・停止:https://www.ujicha.or.jp/sato/member/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright (c) 2014 宇治茶の郷づくり協議会 All Right Reserved. |