2015年4月号(Vol.34)HTMLメール

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宇治茶の郷メールマガジン
4月号(Vol.34)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
新年度も活力あふれる宇治茶の郷から、元気いっぱいの情報をお送りします。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】「宇治茶おもてなしツアー」の実施
 【2】MBSラジオウォークで宇治茶のおもてなし!
 【3】「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が開催
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… 日本茶・宇治茶の世界文化遺産登録に向けて ……………………………………
 ○ガイドツアー「行ってみよう!天空まで続く茶畑風景」を実施
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第30回 小山茂樹さん
  ~国鉄奈良線~
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トピックス

【1】「宇治茶おもてなしツアー」の実施

 宇治茶の世界文化遺産景観候補地の散策、茶農家との交流、宇治茶を使った料理の提供など、「ほんまもん」の宇治茶に巡り会えるバスツアーを実施しました。

 また、3月7日(土)と15日(日)のツアーは、「宇治茶の郷づくり応援団」事業の一環(「宇治茶を巡り隊」)として実施しました。

  • コンシュルジュ・ツアーガイド等プロ向けおもてなしツアー

    【日時】3月3日(火)
    【参加者】13名
    【内容】京都市内のホテル等のコンシェルジュ、ツアーガイド等を対象としたツアー
    【コース】JR京都駅八条口~日本最古のてん茶工場(山本家住宅)~八百忠別館(昼食・お茶使用の料理)~木津茶問屋ストリート~南山城村茶畑景観(高尾)~JR京都駅八条口
  • 宇治茶茶畑写真撮影バスツアー

    【日時】3月7日(土)
    【参加者】10名
    【内容】写真家水野秀比古氏を講師として、宇治茶の世界文化遺産候補地等を巡るツアー
    【コース】JR京都駅八条口~日本最古のてん茶工場(山本家住宅)~福寿茶寮(昼食・お茶使用の料理)~南山城村茶畑景観(高尾)~JR京都駅八条口
  • ディープな宇治茶を知るバスツアー

    【日時】3月15日(日)
    【参加者】9名
    【内容】農林水産大臣賞を取られた茶農家(木野正男氏)との語らい「ほんもの」のお茶体験、宇治茶の世界文化遺産候補地を巡るツアー
    【コース】JR京都駅八条口~京田辺市茶畑景観(飯岡)~木津茶問屋ストリート~和束茶畑景観(石寺)~和束(昼食・お茶使用の弁当)~和束茶畑景観(原山)~南山城村茶農家との交流(木野氏)~JR京都駅八条口

【2】MBSラジオウォークで宇治茶のおもてなし!


 MBSラジオウォークが3月21日(土)、馬見丘陵公園(奈良県)で開催され、宇治煎茶の振る舞い、宇治茶等の販売を行いました。

 MBSラジオウォークは、万葉と歴史の故知を、毎日新聞掲載の地図を手に、携帯ラジオの生放送を聞きながら大勢の参加者が歩く文化イベント。

 昭和57年から実施し、今回で34回の開催を迎えました。

 当日は、約4,500人に宇治煎茶を振る舞いました。

【3】「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が開催

 平成27年度「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」を5月2日(土)宇治茶会館、茶協同組合茶業センター茶園等で開催。

 新茶シーズンを迎え、宇治新茶の生産と製造・販売が開始されたことを広め、多くの方々に宇治茶に親しんでもらい、宇治茶の普及と消費拡大を図ることを目的に開催します。

 内容としては、茶摘み体験、美味しいお茶の淹れ方教室(有料)、宇治茶の手もみ体験、試験茶園・製茶工場見学、宇治新茶の無料接待・販売など多くの魅力あるイベントを予定しています。入場無料、事前申込不要ですので、多数の御参加をお待ちしています。

日本茶・宇治茶の世界文化遺産登録に向けて

○ガイドツアー「行ってみよう!天空まで続く茶畑風景」を実施

 宇治茶の世界文化遺産登録に向けた取組の一環として、宇治茶と宇治茶の産地の魅力を発信するため、ガイドツアー「行ってみよう!天空まで続く茶畑風景」を3月25日(水)に実施。

 このツアーは、茶農家や住民、学生、加工グループ、地域活動団体などで構成する「宇治茶世界文化遺産推進プラットフォーム」が開催するワークショップの中から生まれた初めての企画で、宇治茶を気軽に楽しみながら知ってもらうことを目的に実施。

 当日は、南山城村茶畑の見学・苗木植え体験、茶香服体験、茶農家との交流などのツアー内容で、20名が参加され、宇治茶の魅力に存分に浸られていました。

コラム「茶の記憶」 第30回


 今月も、宇治茶伝道師の小山茂樹さんにコラムを御紹介いただきます。

 今月は、「国鉄奈良線」という題目でコラムをお寄せいただきました。

~国鉄奈良線~ 小山 茂樹

 京都から宇治を経て、やがて南山城を縦断して奈良へ至る線がJR奈良線です。明治29年京都~玉水間で開業した奈良鉄道が前身で、その後関西鉄道株式会社に吸収合併された後、明治40年に鉄道国有化法の公布によって日本国有鉄道奈良線となりました。

 SL(蒸気機関車)は戦後復興の象徴として全国の路線を駆け巡り、奈良線でも国鉄時代の昭和40年頃まで走っていました。私が通った小倉小学校では、教室のすぐ横をD51(デコイチ)やC11(シーチョンチョン)が走り、なかでも10両近い客車を牽引する天理行き団体列車は壮観でした。列車の運行はそれは正確で、教室に時計がなくとも給食時間を知るのに不便はありません。こんな環境に育ったせいか、同級生には鉄道ファンが多くいます。

 石炭を燃料として煙を吐いて走るSLは、ときに煙突から火の粉を飛ばします。その火の粉が沿線の覆下茶園の藁(わら)や葦簀(よしず)に降りかかって、思いもよらぬ火事が発生したのです。奈良線沿線には茶産地が続いていましたが、折しも新茶の季節に茶園が燃えてしまっては農家もたまったものではありません。明治の古い記録では、奈良鉄道は焼けた茶の芽に賠償金を払ったり防火壁を設けたりしたようで、鉄道会社にとってかなりの負担だったに違いありません。戦後はSLの排煙改良が進み、火の粉による火災は部分的なものになりましたが、それでも農家は線路脇の茶畑の見回りを欠かすことはできませんでした。

 ついでながら列車のトイレは垂れ流しでした。うっかり線路に近づくと飛沫がかかるので、踏切などでは射程距離から離れねばなりませんでした。枕木には落とし紙が帯のごとくこびりつき、線路脇では春のつくしや秋のヨモギがよく育ちました。カーブした線路の、ちょうどその外側にあたる場所は火の粉と飛沫の両方の洗礼を受け、今のJR小倉駅にあった茶園がその場所でした。

 まもなくJR奈良線の複線化工事が始まります。そこで完成を機に路線名を変えてはどうかという議論が起こっています。京都駅から同じ奈良へ行くのに「近鉄なら京都線、JRなら奈良線」では旅行者は混乱します。またJRは奈良線といいながら京都府の木津が終点となっています。いっそわかりやすく「京都みやこ線」「宇治茶の郷線」「古都連絡線」などの案が出ていますが、皆さんも考えて下さい。

コラムここまで
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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2015年4月2日
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