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宇治茶の郷メールマガジン6月号(Vol.36)
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こんにちは、宇治 茶太郎さん。
梅雨の季節にしっとりと楽しみたい宇治茶の話題をお届けします。
≪ 目次 ≫
… トピックス …………………………………………………………………………
【1】『日本茶800年の歴史散歩』が
「日本遺産(Japan Heritage)」の第1号に
【2】「宇治新茶 八十八夜茶摘みの集い」が開催
【3】一番茶の茶摘み・製造が最盛期
【4】農家民宿が和束町にオープン!
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… 品評会情報 …………………………………………………………………………
○「茶品評会」開催
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
○第32回 小山茂樹さん
宇治川の水といのち
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… facebook …………………………………………………………………………
○facebookページ「宇治茶love」について
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≪ 本文 ≫
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【1】『日本茶800年の歴史散歩』が
「日本遺産(Japan Heritage)」の第1号に
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京都府から文化庁あてに申請しておりました
『日本茶800年の歴史散歩』 ~京都・山城 が
この度、「日本遺産(Japan Heritage)」に認定されました。
「日本遺産」は、本年度から新たに創設された認定制度で、
ユネスコ世界遺産と似ていますが、
文化的価値よりも地域の文化と伝承をつなぐストーリー性が重視され、
日本文化の海外発信や外国人観光客の誘客を
強く意識したものになっています。
40道府県から83件の申請があり、
初年度は、全国で18件が認定されたところですが、
山城で生まれた日本茶のもつ物語性が高く評価され、
唯一、審査員の満場一致で第1号認定となりました。
ストーリー概要
京都・山城は、「抹茶」「煎茶」「玉露」を生み出し、
「茶の湯」をはじめとする日本の喫茶文化を支え、リードしてきた。
また、現在も残る茶畑・茶問屋街・茶工場・茶ゆかりの寺社などから、
その文化を目にし、辿ることのできる唯一の地であり、
まさに「日本のふるさと」である。
【関係市町村】
宇治市、和束町、木津川市、宇治田原町、八幡市、城陽市、
京田辺市、南山城村の5市2町1村
※「日本遺産」の詳細についてはこちらをご覧下さい。
山城広域振興局農林商工部「京都山城・宇治茶の郷」HP
http://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/
文化庁報道発表資料(pdf 2.25MB)
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/2015042401.pdf
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【2】「宇治新茶 八十八夜茶摘みの集い」が開催
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5月2日(土)、宇治新茶の本格的生産を迎える八十八夜の日に、
宇治茶会館、茶業センター茶園及び京都府茶業研究所において
「宇治新茶 八十八夜茶摘みの集い」が開催されました。
天候にも恵まれ、日本遺産への認定、開催日が土曜となったこともあり、
例年を大きく上回る約5,000人の方にご参加いただきました。
宇治茶会館・茶業センター茶園では、
自然仕立ての玉露茶園での茶摘み体験や美味しいお茶の淹れ方教室、
ホットプレートによる簡単な製茶体験など、
茶業研究所では煎茶園での茶摘み体験や宇治茶の手もみ体験、
試験茶園・製茶工場の見学・説明などが行われたほか、
来場者には新茶のふるまいも行われ、
新茶の季節にふさわしいイベントとなりました。
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【3】一番茶の茶摘み・製造が最盛期
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一番茶の茶摘みや製茶は4月下旬から始まり、
5月に最盛期を迎え、6月上旬まで続きます。
今年は天候に恵まれ、芽の成長が例年より一週間ほど早く、
4月下旬から5月上旬にかけては露天園で栽培される煎茶、
5月上旬頃からは、覆下園で栽培される玉露、かぶせ茶、
抹茶の原料であるてん茶が中心となります。
この時期、山城地域の茶生産農家は、
連日早朝から夜遅くまで、
茶摘みや製茶などの作業に取り組みます。
4月24日に開催された初市も好調で、
出荷量は前年より約2倍増え、
落札最高値は過去10年間で最高となりました。
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【4】農家民宿が和束町にオープン!
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農作業体験をしながら宿泊できる「農家民宿」が
京都府南部では初めて、和束町で誕生しました。
「茶畑なごみ」は茶農家の西山喜章さん・和美さん夫妻が
トイレや給排水施設などを整備し、
今年5月15日にオープン。
美しい茶畑が広がる和束町白栖地区にあり、
豊かな自然の中で農作業を体験し、
おいしい自家製のお茶を急須で楽しむことができます。
今はお茶の収穫作業が忙しいため、
7月下旬頃から本格的に営業します。
【概要】
農家民宿「茶畑 なごみ」
場所 和束町白栖地区
料金 1泊2食つき 6,000円程度
定員 6名(2室)
お問い合わせ先:西山喜章(ニシヤマヨシアキ)0774-78-3129
■」品評会情報
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○「茶品評会」開催
5月を中心に摘採、加工された宇治茶の味、香り、色などの品質競う
「茶品評会」が、各生産地で開催されます。
○6月4日(木) 八幡市茶品評会(JA全農京都茶市場)
○6月9日(火) 城陽市茶品評会(JA全農京都茶市場)
○6月11日(木) 宇治市茶品評会(JA全農京都茶市場)
○6月26日(金) 宇治田原町茶品評会(JA宇治田原支店)
■」コラム「茶の記憶」 第32回
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宇治茶伝道師である小山茂樹さんに、
今回は、「宇治川の水といのち」と題したコラムを
お寄せいただきました。
「宇治川の水といのち」 小山 茂樹
秋篠宮文仁殿下の御前で講演する機会をいただきました。
去る5月16日京都大学宇治キャンパスに於いて
「生き物文化誌学会第60回例会」が開催され、
学会理事のお一人として殿下もご出席されたのです。
今回は宇治市が会場ということで
「宇治川の水といのち」をメインテーマとし、
宇治川に関係する3人が講師に選ばれました。
出席者には門川京都市長や山本宇治市長のほか、
各大学教授などそうそうたる顔が見受けられ、
いつもと違う雰囲気に関係者全員は緊張の連続でありました。
講演の最初は『平等院に構築されるいのちの表現』と題して、
世界遺産・平等院の神居文彰住職による平等院信仰と
「いのち」のかかわりについての話がありました。
二人目は宇治川鵜飼の澤木万理子鵜匠による
『ウミウの誕生からみる鵜飼の未来』という内容で、
昨春国内初の人工孵化で生まれた
ウミウの「ウッティー」の成長の様子などが紹介されました。
最後に私が『宇治川が育てた宇治茶』と題して、
宇治茶の歴史、現状と未来について話をさせていただきました。
私の講演の概要は
「・・・鎌倉時代初め、明恵上人はなぜ宇治に茶園を拓いたのか。
黄檗山萬福寺の山門前にある『駒の蹄影(あしかげ)記念碑』は
宇治茶発祥の場所であり、
宇治は宇治川がもたらした肥沃な土壌、川霧などの自然条件が
茶の栽培に適していたことがその理由である。
そして宇治川、木津川、桂川が流れ込んでいた遊水池、
『巨椋池(おぐらいけ)』の存在と水運を忘れてはならない。」
「・・・日本人に愛されてきた緑茶だが、
近年の愛され方はペットボトル茶の利便性や
抹茶スイーツのような食べるお茶に変わりつつある。
しかし急須で淹れるお茶の美味しさを忘れてはならない。
和食が世界無形文化遺産に登録され、
宇治茶が日本遺産に登録されたけれど、
飲食という言葉があるように、
食べること飲むことはともに大切。
子どもたちには健康のためにも
お茶のある生活を教えていきたいと思う。」
ざっとこのような内容の話をいたしました。
例会終了後の懇談会で、殿下直々にご質問をいただきました。
「茶の学名はカメリア・シネンシスですね。
緑茶も紅茶も原料は同じ茶葉ですが、
日本茶は大葉種(アッサム種)で作ることはできないのでしょうか?」
という内容でした。
茶について深い知識をお持ちだということに深く感銘した次第です。
内々の例会だからというご意向もあって、
殿下が宇治へ来られることは一切の公表はありませんでした。
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4回にわたり宇治茶伝道師である小山茂樹さんに
コラムを提供いただきました。
来月からは、
NPO法人日本茶インストラクター協会元副理事長兼関西ブロック長で、
現京都府支部副支部長である桑原秀樹さんに
コラムをご紹介いただきます。
■」facebook
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□ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
□ 発行日 : 2015年6月1日
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