2022年6月号(Vol.120)HTMLメール
宇治茶の郷メールマガジン 6月号(Vol.120) |
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
夏の近づきと共に、新茶を目にする機会が増えてきました。 … トピックス ………………………………………………………………………… … コラム「茶の記憶」……………………………………………………………… |
【1】宇治新茶八十八夜茶摘みの集い開催!
新たに今年度の宇治茶レディもお披露目され、約400名の参加者に、新茶の茶摘み、茶葉の石臼体験やお茶の淹れ方体験などを楽しんでいただきました。
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【2】令和4年度オンライン「宇治茶ムリエ講座」のお知らせ!
宇治茶のおいしい淹れ方や宇治茶の歴史を約1時間で学ぶ人気の講座です。 全国どこからでも参加できます。 ○詳しくはこちらをご覧ください。 |
今月も、日本茶AWARD実行委員長の桑原秀樹さんにコラムをご紹介いただきます。 今月は、「焙じ茶物語」 その2 「引き札」というテーマでコラムをお寄せいただきました。 前回(5月)は、「昭和4年、焙じ茶起源」はウソであると書きました。何故、すぐにウソだと言えるのかと云うと、「升半茶店史資料編」という本に名古屋の升半茶店の歴代の定価表が掲載されており、その升半の昭和2年度の定価表に「焙じ茶」が載っているからです。名古屋のお茶屋さんが昭和2年に販売している焙じ茶という商品を、昭和4年に京都の茶商と京都大学の先生が商品化したというおかしな話はありません。 焙じ茶の起源を江戸以降の「引札」や「定価表」で調べて見ましょう。全国で一番多く「引札」や茶の「定価表」を収集しているのは宇治市歴史資料館だと思います。宇治市歴史資料館が平成27年(2015年)に発刊した「宇治茶、トップブランドの成立と展開」には多くの「引札」が掲載されています。それらの「引札」と元宇治市歴史資料館館長の坂本博司さんより頂いた資料を調べます。 江戸時代の引札に載っている現在で言う茶種は「濃茶」「薄茶」「煎茶(せんじちゃ)」「粉茶」「番茶」「屑(くず)」の6種類です。「玉露」が初めて出て来るのは嘉永6年(1853年)の引札で、玉露創始から20年以内に商品として販売されたのが分かります。江戸時代の引札には「焙じ茶」は出てきません。江戸時代には「焙じ茶」はなかったか、商品として販売されていなかった事が分かります。次に明治時代の「引札」や「定価表」を調べます。明治時代の茶種は「濃茶」薄茶」「玉露」「煎茶」「葉物」「折物」「真(じん)」「粉」「珠(たま)」「紅茶」の10種類にふえますが、「焙じ茶」の茶名は現れません。「番茶」の名前は消えてしまいます。明治時代でも「焙じ茶」はなかったか、お茶屋で販売されていなかった事が分かります。 |
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