2013年3月号(Vol.9)HTMLメール

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宇治茶の郷メールマガジン
3月号(Vol.9)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
宇治茶の郷から、春を感じる宇治茶の情報をお送りします。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】第8回「わくわく!ドキドキ!春の宇治茶フェスタ」が開催
 【2】よしずづくり体験を実施
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… イベント情報 ………………………………………………………………………
 ○~宇治茶とやましろの魅力満載~
  宇治茶・京都やましろ観光フェアin中京を開催!!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第5回 小山茂樹さん
  「春のにおい」
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トピックス

【1】第8回「わくわく!ドキドキ!春の宇治茶フェスタ」が開催


 2月2日(土)、宇治茶会館、茶業センターにおいて「第8回春の大茶会 わくわく!ドキドキ!春の宇治茶フェスタ」を開催し、約2,000人に御参加いただきました。

 昨年、好評を博した府内8産地の宇治茶が楽しめる「宇治茶の産地めぐり、味めぐり」、京の伝統和菓子の体験教室と宇治茶スイーツの販売を行う「宇治茶 de スイーツ」など『食』を中心としたイベントに、「宇治茶の手もみ体験」の復活や宇治茶産地のマスコットキャラクターの登場、これまでから好評の子供茶香服大会や美味しいお茶の淹れ方教室など、盛りだくさんの内容となりました。

 また、午前・午後各500人に、山城地域伝統郷土食の「茶汁」を振る舞い、宇治茶づくしの一日を楽しんでいただきました。

【2】よしずづくり体験を実施

 春先、お茶の新芽が出る頃に、よしず(ヨシを編んだもの)と稲わらで茶畑を覆い、一定期間直射日光を遮って育てる「本ず栽培」は、宇治市域で400年以上続くとされる伝統的な栽培方法です。

 このよしずを編む体験が、2月13日(水)、京都府立総合資料館・国際京都学センターの主催で、京都府茶業研究所の協力により、同研究所で行われました。


 当日は、約20名が参加され、茶業研究所職員から覆下栽培などについての説明を受けた後、職員のアドバイスのもと、乾燥させた葦(ヨシ)を2人一組で編んでいき、縦180cm、横270cmの長さに仕上げていきました。

 実際に本ず栽培をされている茶農家の方にもお越しいただき、苦労話を聞かせていただくなど、参加された皆さんにとっては有意義な時間となりました。

イベント

○~宇治茶とやましろの魅力満載~
 宇治茶・京都やましろ観光フェアin中京を開催!!

主催:宇治茶の郷づくり協議会、(公社)京都府茶業会議所、
   京都府茶協同組合、京都府山城広域振興局


日時:平成25年3月8日(金) 11時~14時30分

場所:イオンモール各務原 1F サニーコート
   (岐阜県各務原市那加萱場町3丁目8番)

内容:お茶の淹れ方教室(抹茶体験、玉露体験、有料)
   宇治茶(抹茶、玉露、煎茶)の販売
   京都やましろご当地キャラクターショー(まゆまろほか多数登場)

   など、盛りだくさんの内容です。

 1,000名様に宇治茶一煎パックを無料配布するほか、当日アンケートにご協力いただいた1,000名様にはノベルティグッズをプレゼント!!

 中京地域にお住まいの皆さん、春の観光シーズンを前に、ひと足伸ばしのやましろの魅力に触れてみませんか。

 詳しくは、京都府山城広域振興局農林商工部(TEL:0774-21-3211)まで。

コラム「茶の記憶」 第5回


 前回まで4回にわたり、林屋和男さんに、「宇治茶の歴史」について、詳しく解説していただきました。

 今月からは、宇治茶の発展を側面から支えた逸話について、小山茂樹さんに御紹介いただきます。

 小山さんは、1947年京都府宇治市のお生まれで、同志社大学を卒業後、松下電器貿易株式会社に勤務され、後に1861年創業の宇治茶の老舗株式会社山政小山園に転職され、現在は同社の代表取締役専務を務めておられます。

 公職として、全国茶業連合青年団長、京都府茶協同組合理事、京都府茶業会議所理事などを歴任され、現在は宇治商工会議所副会頭、宇治市代表監査委員を務めておられるほか、昨年10月には、京都府の「宇治茶伝道師」のひとりに知事から委嘱され、今後は、国内外において、宇治茶の魅力発信にますます御活躍されます。

 著作に「茶壺に追われて-ほっこり宇治茶のこぼればなし-」(2009年9月、株式会社淡交社刊)があります。


「春のにおい」 小山 茂樹

 さて、「糞」という字を見つめると、つい笑ってしまいませんか。食べたご飯はおなかの中で消化され、やがて米が異なったものになって排泄される。漢字は本当によくできていると思います。この人間の排泄物は農業にとって大切な肥料であり、戦後もだいぶ経ってなお、昭和30年代後半まで各地で有効利用されていました。古く宇治で茶業が発展した理由は、栽培に適した気候風土に恵まれたこと、宇治が茶道の本拠地であり大消費地である京の都に近かったことが挙げられます。しかし、もうひとつの大きな理由は人糞が豊富に入手できたことです。

 京都駅から近鉄電車で約15分。宇治川に架かる観月橋を渡ると、右側に巨椋池干拓田が広がっています。ここはその名の由来である「巨椋池(おぐらいけ)」という大池があったところです。都を出発した肥船は鴨川を下り、やがて伏水(ふしみ)を過ぎると宇治川が流れ込んでいた巨椋池に到ります。この大池を利用すれば宇治のどの岸辺へも肥船を着けることができました。『宇治市史』には、頻繁に行われていた江戸時代の人糞取引の記録があって、おもしろいことに上京のものが一番の高値で取引され、御所周辺の人はいい物を食べているから糞もいいだろうと、その理由は実にいい加減だったようです。

 人糞は究極の有機栽培ですが、もう使われることはありません。現在の有機肥料として、菜種油粕などの植物性のものと魚粕などの動物性のものとがあり、これらを茶園に施肥しています。有機質肥料は土壌中の微生物によって分解され、やがて土地を肥やし茶樹に吸収されます。速効性の化学肥料に比べて遅効性で、これが「茶づくりは土づくりから」といわれる所以です。間もなく宇治では、「芽出し肥」とよばれる春の施肥が始まります。

コラムここまで
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 □ 発行日 : 2013年3月1日
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