2023年3月号(Vol.129)HTMLメール
宇治茶の郷メールマガジン 3月号(Vol.129) |
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こんにちは、宇治 茶太郎さん。
まだ寒さを感じる日もありますが、春の訪れを感じる今日この頃です。 … トピックス ………………………………………………………………………… … コラム「茶の記憶」……………………………………………………………… |
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【1】新たな宇治茶カフェ認定店が誕生しました。
「雲上茶寮」が新たに宇治茶カフェとして認定されました。宇治の源氏物語ミュージアム内にあるスタイリッシュな店舗です。2024年には平安中期に世界最古の女性文学といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描いた大河ドラマ「光る君へ」の放送もあり、宇治への来訪の期待が高まります。ぜひ、足を運んで下さい※。
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【2】【速報版】八十八夜茶摘みの集いの開催について
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【3】若手プレミアム茶会2022@ZOOM(第4回)について(募集期間2/24~3/7) | ||||||||||
【4】Instagram 宇治茶カフェ投稿中。 | ||||||||||
先月に引き続き、今月も宇治茶の郷づくり協議会の堀井長太郎会長にコラムをご紹介いただきます。 「山城地域に由来した茶の仕上「玉露・煎茶」 前篇」というテーマでコラムをお寄せいただきました。 「玉露」「煎茶」は碾茶とは異なり、製造段階で生葉を乾燥しながら揉み上げていきますので、総じて「揉み茶」と言います。山城地域の茶製造は「普通蒸し」を基準としており、形状を残す茶の製造が主流です。近年は生葉を蒸す時間を長くし、形状を残さない「深蒸し茶」が昭和40年頃から開発され静岡、鹿児島県の茶生産主産地ではこの蒸し方の茶が主力となっております。今回は「揉み茶」の荒茶を山城地域の茶問屋が特徴を活かし如何に仕上を行っているか、について触れたく思います。 一言で言うと宇治茶の仕上は「足は長く」「裾(スソ)をきれい」に行うのが基本と思います。「足は長く」とは仕上の時、茶葉を細かく裁断せず、細く撚れた茶の形状を長めに残す方法です。 「手揉み茶」をご存じの方があると思いますが、針のように細く揉みあげてあり、足が長い茶の典型です。お湯に浸すと、一葉一葉、茶の形が崩れず茶園で摘まれた状態そのままに戻ります。宇治茶の仕上げはこの「足の長さ」が強調されるのも一つの特徴で、長めの形状を残すのは仕上加工をするときの「抜き」の作業です。 荒茶を「平行機」と言われる網が入った機械に入れ、左右の動きで平行に振ると細く撚れた茶葉はその形を崩さず網の目に立ち、そしてふるい落ちます。網を通らなかった大きく太い芽は切断に回されますが、この左右に振る時間や網目の大きさを調整することにより、「足が長い」茶が出来上ります。この網目の大きさで3番から30番まで数多くあり、そして茶葉の長さを揃えることを「足を揃える」と言います。同じ「抜き」の作業でも「廻し機」と呼ばれる機械で円を描く様に廻してふるい落とす方法では足が長くなりません。大きさが整い「足が揃った」茶を見た時、宇治茶仕上の技を感じます。 続く |
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/ □ 発行日 : 2023年3月1日 □ メールマガジンの配信・停止:https://www.ujicha.or.jp/sato/member/ □ facebook「宇治茶love」https://www.facebook.com/ujichalove □ Twitter「うじちゃ~る人」https://twitter.com/ujicharle ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright (c) 2023 宇治茶の郷づくり協議会 All Right Reserved. |