2022年2月号(Vol.116)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
2月号(Vol.116)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

2月3日は節分。暦のうえでは春ですが、まだまだ寒い日が続いています。
1月には宇治でも雪が降って、茶畑が幻想的な雰囲気に包まれました。
温かい宇治茶で、体も心もホッと一息つきましょう。
穏やかな春を心待ちにしながら。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】◆お知らせ◆
    令和3年宇治茶カフェ スマホスタンプラリー実施中
 【2】令和3年度「宇治茶」まつりふれあいイベントをオンラインで開催中!
 【3】令和3年「宇治茶カフェ認定店」申請受付終了しました。
 【4】おいしい宇治茶でプレミアムなひとときを!
    ~令和3年度「プレミアム宇治茶」玉露43点、煎茶34点を認証~
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第112回 小山茂樹さん
  宇治原子炉 茶師の戦い
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トピックス
【1】◆お知らせ◆
   令和3年宇治茶カフェ スマホスタンプラリー実施中


 スマホスタンプラリーもいよいよ今月2月28日で終了です。

 宇治茶カフェ34店舗を巡って、カフェで一服、QRコードでスタンプを入手して、「宇治茶カフェ利用券」をゲットしませんか。

参加に際しては、下記をご覧ください。
https://www.stamprally.net/gacplrhybwtpydcn

※スタンプラリーに参加するためには、インターネットに接続されたスマートフォンが必要です。以下のOS・ブラウザでの動作をサポートしています。
iPhone:iOS 11 以降 / ブラウザ:Safari
Android:Android 6 以降 / ブラウザ:Chrome
上記の環境以外での動作についてはサポート対象外となります。
また、一部のスマートフォンでは、スタンプラリーに参加できない場合がございます。また、パソコンやタブレット、フィーチャーフォンからは参加できません。

【2】令和3年度「宇治茶」まつりふれあいイベントをオンラインで開催!

 「宇治茶」まつりふれあいイベントをオンラインで開催中!

 「宇治茶オンラインショップ」では、京都のお茶屋さんが集合!気に入る宇治茶が見つかること間違いなし。急須アイコンをクリックすると、お茶の淹れ方が確認できます。

○URL https://www.ujicha-matsuri.jp/shops
○開催期間 令和3年11月11日(木)~令和4年2月28日(月)

【3】令和3年「宇治茶カフェ認定店」申請受付終了しました。

 宇治茶カフェ新規認定店へのご応募ありがとうございました。令和3年は、4件の応募があり、認定に向けて審査中です。今しばらくお待ちください。

 また、新規認定店を加えた宇治茶カフェの御案内は4月以降となります。今後も宇治茶カフェのご利用をお願いします。

【4】おいしい宇治茶でプレミアムなひとときを!
   ~令和3年度「プレミアム宇治茶」玉露43点、煎茶34点を認証~

 京都府では、茶業関係団体と連携して平成30年度から「プレミアム宇治茶認証制度(※)」を創設し、宇治茶のブランド力向上と販売力強化に取り組んでいます。

 今年度は、新たに「プレミアム煎茶」部門を設け、34点を認証するとともに「プレミアム玉露」及び「プレミアム手摘み玉露」43点を認証しました。

 宇治茶販売店舗やオンラインインショップでお買い求めいただけますので、ぜひご愛飲ください。

(※)プレミアム宇治茶認証制度とは
一番茶のみを使用し、一定水準以上の品質を備えている高品質な宇治茶(玉露、煎茶)について、審査会や認証委員会を経て、プレミアム宇治茶として認証し、商品パッケージやポップにシンボルマークを付けることで、消費者の皆様に分かりやすく伝えるものです。

■認証数

部門 プレミアム手摘み玉露 プレミアム玉露 プレミアム煎茶
認証数 18業者29点 11業者14点 22業者34点
シンボル
マーク

■認証期間 令和3年12月3日~令和4年12月2日(1年間)

取扱い店舗など詳しくは、以下のURLをご覧ください。
「プレミアム宇治茶認証制度」について
http://www.pref.kyoto.jp/nosan/premiumujicha.html

コラム「茶の記憶」第112回


 今月も宇治茶伝道師で宇治商工会議所副会頭の小山茂樹さんにコラムをご紹介いただきます。

 「宇治原子炉 茶師の戦い」というテーマでコラムをお寄せいただきました。

宇治原子炉 茶師の戦い 小山茂樹

 福島原発事故から11年目を迎える。原子炉は安全だと広報され、国民の大多数がそうだと思い込んでいたが、自然の力は恐ろしい。あまりにも大きい負の遺産に立ち向かうことになってしまった。今から65年ほど前、宇治に原子炉を設置するという計画があった。ほとんどの市民が無関心であったが、設置に反対する期成同盟が結成された。原子炉は絶対安全ではないと、その中心になったのが茶商や茶農家など宇治茶に関わる人たちだった。

 1956(昭和31)年、国は日本原子力委員会を発足させ、京都大学に原子力利用準備委員会(湯川秀樹委員長)が設置された。宇治市史によると「1957年1月、京都大学の実験用原子炉設置の第一候補地が宇治市に決定した」とある。場所は木幡池周辺から伏見区桃山南団地にまたがる地域で、旧陸軍宇治火薬製造所跡の約6万坪である。なぜ宇治が選ばれたのか。研究者の交通の便がよかったこと、原子炉に不可欠な水利が宇治川から得られること、そして周囲に人が住んでいなかったことなどが考えられる。湯川博士はノーベル賞を受賞した著名な物理学者であるが、原子力利用を急ぐ国の姿勢には批判的だった。しかし「万一事故が発生しても宇治川を汚染することはない」などの発言もあった。

 この万一を心配したのが茶業者だった。もし事故があったら宇治茶800年の歴史は一瞬にして吹き飛んでしまう。宇治川が汚染されたら下流はどうなるのか。当時まだ基礎研究が進んでおらず、原子炉の恐ろしさが研究者にも十分理解されていなかったのだろう。宇治設置に反対したのは大阪大学理学部の槌田龍太郎博士だった。「そもそも原子炉の立地条件は放射能汚染の顧慮から、水源地や都市を避け、経済的利用度の低い海岸につくるべきだ」とし、「宇治はこの原子炉から直接何の利益も受けない。しかもこの水を飲まねばならない大阪府800万人の意見を無視して、許容量以内だから放射能汚染水を飲めと言うのは科学への反逆である」と演説した。この槌田博士と私の亡父、小山英二(当時京都府茶業協会長)は京都一商で同級生だった。

 宇治案は結局頓挫し、続いて和束町や井手町も反対し、最終的には大阪府熊取町に落ち着いた。原子炉反対運動は宇治市史にはたった1行しか記載されていない。この歴史を宇治市木幡の玉井和次氏がまとめ上げ、昨秋「京都宇治原子炉」と題して上梓された。是非読んで欲しい一冊である。

本文ここまで
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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2022年2月1日
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