2018年11月号(Vol.77)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
11月号(Vol.77)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

美しい京都の秋と共においしい宇治茶をゆっくりお楽しみください。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】「宇治茶まつり」が盛況に開催されました!
 【2】「宇治茶ムリエ講座」の参加者を募集しています!
 【3】「キッズ茶ムリエ検定」の参加者を募集しています!
 【4】お茶の京都Premium Green Fes.にお越しください!
 【5】Youtube「宇治茶いれたて劇場」をご覧ください!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第73回 橋本素子さん
  中世の宇治と庶民のお茶(1)
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トピックス
【1】「宇治茶まつり」が盛況に開催されました!


 10月7日(日)、宇治茶の魅力を体験できる一大イベント「宇治茶まつり」が、京都府立宇治公園(橘島・塔の島)周辺で開催されました!

 約41,000人の来場者が、産地別飲み比べや宇治抹茶アートなどの体験、宇治茶BAR、水出し宇治玉露のふるまい、お茶のみコンクール、抹茶スイーツや山城のふるさと産品の販売など、お茶づくしの一日を楽しまれました♪

 また、名水汲上の儀や宇治茶行列が行われた「第67回宇治茶まつり」(実施主体:宇治茶祭奉賛会)と「宇治茶スタンプラリー」(実施主体:京都文教大学)も同時開催されました☆

※詳しくはこちら

【2】「宇治茶ムリエ講座」の参加者を募集しています!


 宇治茶のおいしい淹れ方と歴史文化、生産の基礎を学べる「宇治茶ムリエ講座」について、一般向けの講座を毎月1回定例開催しています♪

 11月は八幡市で、12月は久御山町で、宇治抹茶の点て方を学べる回を開催します!季節に応じた宇治茶の楽しみ方も紹介します☆

 自分で点てた宇治抹茶を飲みながら、ほっこりした時間を過ごしませんか?

≪日時≫(1)11月27日(火)
    (2)12月6日(木)
    時間はいずれも11:00~12:00、14:00~15:00
≪会場≫(1)八幡市文化センター、(2)久御山町役場
≪定員≫午前・午後各回20名
※申込方法など詳しくはこちら
 来年1月以降の開催予定もご覧いただけます。

【3】「キッズ茶ムリエ検定」の参加者を募集しています!


 小学3~6年生を対象に、楽しみながら宇治茶の魅力に触れていただく「キッズ茶ムリエ検定」の今年度最終回の参加者を募集しています!

 宇治茶の歴史などのペーパーテストや飲み分け検定により、宇治茶の物知り度を試すことができます☆

 おいしいお茶の淹れ方教室や抹茶シュークリームづくりといった体験プログラムも行います♪みなさまのご参加をお待ちしております!

≪日時≫11月25日(日)13:00~16:30
≪会場≫城陽市南部コミュニティセンター
≪申込締切日≫11月11日(日)
※申込方法など、詳しくはこちら

【4】お茶の京都Premium Green Fes.にお越しください!


 「お茶の京都」やましろは、おいしい宇治茶の産地であり、長い歴史、豊かな自然に恵まれた「味わい深い」地域です。

 魅力ある地域資源を生かした地域イベントを紡いで「Premium Green Fes.」と名付けたイベント紹介パンフレットが作成されています☆

 ぜひ「お茶の京都」にお越しください♪

※詳しくはこちら

【5】Youtube「宇治茶いれたて劇場」をご覧ください!


 煎茶・抹茶・玉露の3種類の淹れ方・点て方を、大人から子どもまで誰でも手軽に楽しみながら学べる短編映画です♪

 動画の進行に合わせると、おいしいお茶を淹れる・点てることができます!

 Youtubeで公開されていますので、ぜひご覧ください☆

※詳しくはこちら

コラム「茶の記憶」 第73回


 前回まで4回にわたり、NPO法人日本茶インストラクター協会元副理事長兼関西ブロック長の桑原秀樹さんにコラムを掲載いただきました。

 今月からは、公益社団法人京都府茶業会議所理事の橋本素子さんにコラムをご紹介いただきます。

 今月は、「中世の宇治と庶民のお茶(1)」というテーマでコラムをお寄せいただきました。

中世の宇治と庶民のお茶(1)橋本素子

 今月から4回にわたって、中世後期(室町時代)に、宇治の庶民は、どのようなお茶を飲んでいたのかを考えていきます。

 まず、中世(院政期から室町時代の終わりまでの約500年間)には、日本では、どのようなお茶が飲まれていたのでしょうか。

 ひとつは、平安時代初期に日本に持ち帰られた、お茶を煮だして飲むこと(煎茶法)に特徴がある唐風喫茶文化のお茶です。この喫茶文化は、唐への留学経験のある永忠、最澄、空海などが持ち帰ったと見られます。

 もうひとつが、鎌倉時代初めまでに日本に持ち帰られた、粉末茶に湯を注いで飲むこと(点茶法)に特徴のある宋風喫茶文化のお茶です。この喫茶文化の飲み方は、12世紀の初めまでに博多津の唐房(チャイナタウン)に伝来していたものと見られています。しかし全国的には広まらず、13世紀の鎌倉時代になってから広まりを見せます。そのころに活躍した人物こそが栄西(ようさい)でした。栄西は、宋風喫茶文化について、飲み方だけではなく、製茶法についても実際に見聞きして、その様子を『喫茶養生記』に記しています。このことから栄西は、宋風喫茶文化を本格的に伝えた人物といえましょう。

 なお栄西は、宋に二度留学した際に、中国の天台山の石梁飛瀑(せきりょうひばく)で羅漢にお茶を煎じて献じたとありますので、唐風喫茶文化の煎茶法のお茶=煮出したお茶も、その製法や飲み方を習得していたのでしょう。

 これら二つの喫茶文化は、中世を通じて一般化していきます。そして、16世紀前半までには、庶民が普通にお茶を飲める時代、「日常茶飯事の時代」がやってきます。

本文ここまで
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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2018年11月1日
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