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宇治茶の郷メールマガジン1月号(Vol.55)
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こんにちは、宇治 茶太郎さん。
宇治茶の郷より初春のお慶びを申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
≪ 目次 ≫
… トピックス …………………………………………………………………………
【1】お茶の京都「King of 茶ムリエ」大会を開催
【2】「T-1グランプリ in 宇治」を開催
【3】新春の宇治茶イベントを開催
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
○第51回 林屋和男さん
お茶の効能 No.3
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≪ 本文 ≫
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【1】お茶の京都「King of 茶ムリエ」大会を開催
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「宇治茶ムリエ」養成講座受講者を対象とした
「お茶の京都『King of 茶ムリエ』大会」が12月4日(日)、初開催。
当日は、56人の方が参加し、
茶種と産地をあてる「茶香服」と
40問からなる「お茶クイズ」に挑戦しました。
結果は、宇治市在住の中井淳一氏が見事、
「King of 茶ムリエ」の栄光に輝きました。
参加者からは、今後も続けてほしいという感想も寄せられました。
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【2】「T-1グランプリ in 宇治」を開催
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お茶の淹れ方や知識を問う第4回「T-1グランプリ in 宇治」が
12月18日(日)、宇治茶会館で開催。
T-1グランプリは、2007年宮崎県都城市で始まり、
「急須でお茶を」をテーマとして、
子どもたちがお茶の淹れ方を学ぶことで、
「思いやり・おもてなしの心」を育んでもらい、
その練習過程で生まれる「家族団らん」、
「親子のコミュニケーション」の大切さを深めるために
実施されたものです。
当日は、46人の小学3年~6年の児童が参加し、
「お茶の知識(○×筆記クイズ)」、「お茶の種類当て競技」、
「お茶の淹れ方競技」に挑みました。
また、会場には「チャチャ王国のおうじちゃま」も登場し、
親子ともに楽しめる1日となりました。
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【3】新春の宇治茶イベントを開催
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1月14日(土)・15日(日)に
イオンモール久御山店(憩いの広場・光のコート)で
「新春お茶会 in イオンモール久御山」を開催!
当日は「憩いの広場」では抹茶アート等の宇治茶体験コーナー、
「お茶の京都」等PRコーナーを展開、
また「光のコート」では
新春にふさわしい「大福茶」等によるおもてなしや、
京都やましろ観光PRコーナーなどを展開。
「まゆまろ」や「おうじちゃま」などのゆるキャラも応援に来ます。
ぜひ、家族そろってお越し下さい。
■」コラム「茶の記憶」 第50回
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今月も、宇治茶伝道師の林屋和男さんにコラムを御紹介いただきます。
今月は、「お茶の効能 No.3」という題目で
コラムをお寄せいただきました。
お茶の効能 No.3 林屋和男
<お茶のカテキン類>
今回は最近注目されている茶カテキンについてです。
茶の渋みの成分については、かつてはタンニンと言われました。
タンニンは現在分析法が進みいくつにもわけられています。
そのうち有名なものがカテキンです。
カテキンもいくつもわけられますが、
ここでは一括して述べます。
いずれもポリフェノールの仲間です。
カテキンの効能については最近非常に研究が進んでいます。
医学関係の研究者に聞きますと
カテキンを用いて医学的効果の実験をすると
驚く程よい結果が出るので論文がいくつも書けるそうです。
簡単にいくつか上げてみます。
体脂肪低減効果:
茶カテキンをヒトに対して与えると内蔵脂肪が減り
この効果は男女ともに有効で、
摂取を中止してもリバウンドが起こらず
身体、血液にも問題となる所見はみられないとされています。
緑茶をよく飲む日本人に肥満者が少ない理由ではないかと
欧米で注目されています。
抗がん作用:
静岡県でがん死亡率が低いことが判り、
さらに町村別に調べると茶の生産が多い町村で低い一方、
伊豆半島のような茶の生産地帯ではないところでは
全国平均並みであることが知られました。
また細胞や動物を用いた実験では様々ながんに対して
有効であることが証明されています。
血圧に対する効果:
毎日5杯以上緑茶を飲む人は週に数杯しか飲まない人に比べ
脳卒中を発症するリスクが小さいことが知られています。
また茶をよく飲む人は血圧も低いとされています。
血圧上昇抑制効果は動物実験でも証明されています。
インフルエンザ・風邪予防:
カテキンはウィルスの感染を抑止するという研究が知られています。
私も子供のとき親から茶でうがいをするようにと言われました。
茶には細菌やウィルスに対して殺菌作用が知られています。
免疫調節機能:
最近、べにふうきという品種の茶が
花粉症に効果があると云われています。
これはべにふうきに多く含まれる
メチル化カテキンの効果とされています。
血糖抑制効果:
このシリーズの最初にも書きましたが
蓑和田博士の研究によって
抹茶が糖尿病治療に有効であることが証明され、
これは茶の効能研究の極めて初期のものでした。
老化と認知症:
老化の大きな原因は
活性酸素により脳細胞が傷つくとされています。
カテキンには活性酸素の働きを抑えるとされています。
仙台市の70歳以上の高齢者1,000人以上を対象にした調査では
緑茶の飲用量が多い程、
認知機能低下者の割合が少ないことが知られています。
確かに茶道の先生が高齢になられてもお元気なことは
よく見られます。
カテキンの効能についてはこれからも研究が進むことでしょう。
古人は茶の効能を科学的ではなくても
経験的に知っていたことは偉大だと思います。
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□ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
□ 発行日 : 2017年1月1日
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