2013年8月号(Vol.14)HTMLメール
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宇治茶の郷メールマガジン 8月号(Vol.14) |
こんにちは、宇治 茶太郎さん。 宇治茶の郷から、暑い夏にも負けない熱い宇治茶情報をお送りします。 … トピックス ………………………………………………………………………… … 第67回全国お茶まつり京都大会情報 …………………………………………… … 日本茶・宇治茶の世界文化遺産登録に向けて ………………………………… … 品評会情報 ……………………………………………………………………… … コラム「茶の記憶」……………………………………………………………… |
【1】「宇治茶歴史街道PRポスター」が完成 宇治茶の郷づくり協議会では、宇治茶の歴史、文化、産業、景観などの地域資源を活用した「宇治茶の歴史文化を活かした街道」を展開するため5ルートを設定し、平成22年度に「宇治茶歴史街道」として公表し、これを活用した「宇治茶歴史街道ウォーク」の実施などに取り組んでいます。 今回、より幅広い層への認知度向上や山城地域への誘客につなげる取組の一環として、京都嵯峨芸術大学芸術学部メディアデザイン学科の学生の協力によりPRポス タイトルはそれぞれ、「宇治茶の魅力に出逢う道」、「お茶に恋して歴史と出会う道」、「食べ歩きも楽しいね」。 京都総合観光案内所「京なび」や京都府茶協同組合の組合員店舗、山城管内各市町村、JA京都やましろ各支店、宇治茶カフェなどのほか、今後は駅にも掲載を予定しています。 |
【2】「宇治茶カフェ認定店・研修交流会」を実施 7月11日(木)、宇治市白川にある京都府茶業研究所で、「宇治茶カフェ認定店研修・交流会」を開催しました。 当日は、8店舗から14名の代表者やスタッフ等が参加。 二番茶の製茶の様子を、茶業研究所職員に説明いただいて見学した後、茶園の様子を茶業研究所所長に説明いただいて見学。 続いて、茶業研究所職員に、「宇治煎茶の香りと味」と題して講演いただくとともに、参加者の皆さんに府内育成の5種類の煎茶の香りや味を比較していただきました。 この後、日本茶インストラクター協会京都府支部長による抹茶の呈茶研修を行っていただきました。 参加者からは、日頃見られない茶工場や茶園を見ることができて良かった、他の店のスイーツに対する考えが聞けて良かったなどの意見がありました。 なお、7月号でも御案内しましたが、11月30日(土)まで、「宇治茶カフェ」スタンプラリーを開催しています。暑い夏のこの時期、冷たい宇治茶や宇治茶スイーツを楽しんでいただき、ぜひ、スタンプラリーに御参加ください。 |
○第67回全国お茶まつり京都大会記念ペットボトル茶が完成 京都府茶協同組合から販売している碾茶入り宇治茶ペットボトルは、「源氏絵鑑帖」のラベルになってお陰様で5年が経過しました。 この度、全国お茶まつり京都大会開催に合わせ、ラベル一部をリニューアルし、期間限定の告知ボトルとして、検索キーワード「全国お茶まつり京都大会」を入れました。まゆまろも応援してくれています。 お抹茶に仕上げ加工する前の碾茶をブレンドすることで、スッキリとした水色と深い味わいを実現しています。 2万本の限定製造なので、府民が参加するイベントを中心に販売予定です。 |
【1】宇治茶の応援団づくりプラットフォーム会議を開催 7月5日、京都府山城広域振興局で宇治茶の応援団づくりプラットフォーム会議が開催されました。 これは、6月24日にキックオフされた「宇治茶の世界文化遺産登録推進プラットフォーム会議」の一環として行われたもので、宇治茶ファンを拡げる具体的な方策を検討する場です。特に今回は、「第67回全国お茶まつり京都大会」関連事業として10月19日に開催される「宇治茶世界文化遺産シンポジウム」の企画について、各参加者からそれぞれの立場で意見が出されました。 来場者に「世界文化遺産の対象はこれだと視覚に訴えるような設えが必要ではないか」、「地域の方に盛り上がっていただき、世界遺産を進める団結の要のシンポジウムにすべき」など、活発な意見が出されました。 今後は、内容を整理しながら、具体的に内容を詰めていくこととしています。 |
【2】宇治茶の世界文化遺産登録推進プラットフォーム第2回会議を開催 6月24日にキックオフされた「宇治茶の世界文化遺産登録推進プラットフォーム」第2回会議が、7月25日、宇治市の宇治茶会館で開催されました。 今回は、キックオフ会議で出された意見を、宇治茶の価値を「つくる価値」、「つなぐ・つたえる価値」、「味わう・楽しむ価値」の3つに分類し、それぞれを「生業の継続による景観の維持」、「わかりやすい・個性の発信」、「感動・共感の場の提供」を戦略のテーマ(案)として事務局から提示され、意見交換が行われました。 参加者からは、「(山城地域特有の山なり開墾地などの)条件不利地でも生業を応援する仕組みが必要」、「世界的な日本茶ブームに乗せて、京都・宇治のアピール力をもって国内外に浸透させていく必要がある」、「すぐ近くに美味しいお茶が飲めるお茶屋があることは実はすごいこと。山城地域の人が当たり前と思っていることに価値があることを知って広めないといけない」など、様々な意見が出されました。 次回は8月下旬に、具体的な戦略の施策内容などを話し合う予定です。 |
7月9日・10日の2日間にわたり、第31回京都府茶品評会が宇治茶会館(宇治市)で開かれました。 府内各地の生産農家から336点が出品され、煎茶・かぶせ茶・玉露・てん茶の4茶種ごとに外観の色・形状及び湯を差した時の香味・水色を審査員が評価し、品質を競いました。 良質な茶が多く見られ、山城地域からの出品茶が、煎茶・玉露・てん茶の部において1等入賞を独占しました。 今年宇治市で開催される全国茶品評会での上位入賞が期待されます。 |
「宇治茶をおいしく飲みましょう」その2「原理」 桑原 秀樹 前回は「水」について説明しました。「お茶の99.5%以上が水ですから、お茶に適したお湯を沸かすのが、おいしいお茶を淹れる第一歩です。」と言うのが結論でした。 今回は、その二「原理(淹れ方理論)」について説明します。 お茶は嗜好品ですので、どのように淹れていただいてもよいのですが、「原理」を理解しないとなかなか美味しいお茶は淹れられません。また、お茶は天然自然の飲料で、化学的に合成したものではありません。そのため、お茶の香味は、多くの成分により造り出された複雑なもので一定なものではありませんが、簡単に説明しますと、その味は「苦味渋味」と「旨味」の調和によって決まるという事です。そしてその決め手になる成分は「カテキン」と「アミノ酸類」です。 「カテキン」は、渋味、苦味の成分で、80度以上の高温ではすぐに溶け出しますが、低温ではなかなか溶け出しにくいという性質も持っています。それに反して「アミノ酸類」は旨味の成分で、カテキンの溶け出しにくい低温でも、時間をかければ溶け出してくれます。ですから、旨味を出そうと思ったら、「カテキン」の溶け出しにくい60度以下の低温で時間をかけて出します。反対に、渋いお茶が欲しければ、80度以上の高温で出せばよいわけです。また、香りは高温で出やすく、低温では出にくい性質を持っています。ですから、香りを楽しむお茶(玄米茶、ほうじ茶、番茶、紅茶)は80度以上で、旨味を楽しむお茶(玉露、かぶせ茶)は60度以下で、渋味と旨味の調和を楽しむお茶(煎茶)は60度から80度の温度で出せば、美味しく淹れられると言うことです。 結論として、「カテキン(苦味渋味)とアミノ酸類(旨味)の湯温の高低による溶け出し方の違い」―原理―を理解することが、美味しいお茶を淹れる第二のカギです。 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/ □ 発行日 : 2013年8月6日 □ メールマガジンの配信・停止:https://www.ujicha.or.jp/sato/member/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright (c) 2013 宇治茶の郷づくり協議会 All Right Reserved. |