2013年5月号(Vol.11)HTMLメール

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宇治茶の郷メールマガジン
5月号(Vol.11)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
宇治茶の郷から、お出かけのシーズンにぴったりな情報をお送りします。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】宇治茶レディが決定
 【2】「京都山城 宇治茶の郷通信第21号」を発行
 【3】「宇治茶歴史街道マップ(改訂版)」を作成
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… イベント情報 ………………………………………………………………………
 いよいよ明日
 ○第67回全国お茶まつり京都大会共催イベント
 宇治新茶 八十八夜茶摘みの集いを開催します!!
 ぜひご参加ください!!

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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第7回 小山茂樹さん
  「天下一品、『正喜撰(しょうきせん)』」
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トピックス

【1】宇治茶レディが決定


 4月7日(日)宇治茶の宣伝活動をする「宇治茶レディ」の受賞式が行われ、宇治茶レディ4人が発表されました。

 グランプリには村上佳代子さんが選ばれたほか、木村愛美さん、桑原愛さん、小寺由佳さんが宇治茶レディとして選ばれました。

 宇治茶レディは、京都府茶協同組合の宣伝事業の一環として2010年にスタートし、宇治茶宣伝用カレンダーへの出演とイベントでのPRが主な活動で、これまでにも、宇治茶の郷づくり協議会の様々な事業に御協力いただいています。

 4人は、5月2日(木)の「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」で本格デビューされ、来年3月までの1年間、各種イベントでや宇治茶のPR事業で活躍されます。

【2】「京都山城 宇治茶の郷通信第21号」を発行

 毎年2回、宇治茶の郷からの情報を広くお伝えするために発行している「宇治茶の郷通信」を、3月に発行しました。

 今回の表紙は、京都府景観資産に登録されている井手町の「万灯呂山公園からの山城盆地の眺望」です。

 このほか、5月2日(木)に宇治市の宇治茶会館や茶業センター茶園、京都府茶業研究所で開催される「第67回全国お茶まつり京都大会共催イベント 宇治新茶 八十八夜茶摘みの集い」や「第67回全国お茶まつり京都大会」の御案内、宇治茶カフェレポート、「お茶の香りとはたらき」と題した京都府茶業研究所のレポートなど、盛りだくさんの内容となっています。

 京都府山城地域の総合庁舎をはじめ、山城地域各市町村や、観光協会、商工会議所・商工会、JR奈良線主要駅、宇治茶カフェなどに置いています。

 また、京都府ホームページの次のアドレスからも御覧いただけます。
 http://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/1346994144323.html

【3】「宇治茶歴史街道マップ(改訂版)」を作成


 宇治茶の郷づくり協議会では、宇治茶の歴史、文化、産業、景観などの資源を広く発信するために、「宇治茶歴史街道」を5ルート設定し、これを紹介するマップを平成22年度から作成していますが、この度、マップの充実を図るため、「改訂版」を作成しました。

 5つのルートは、次のとおりです。
  ・宇治茶の歴史と文化の道(宇治市、宇治田原町)
  ・玉露・てん茶の産地の道(八幡市、京田辺市)
  ・奈良街道とお茶の道(久御山町、城陽市、井手町、木津川市)
  ・文化的景観の茶畑の道(木津川市、和束町)
  ・緑の茶園ときらめく水面の癒しの道(笠置町、南山城村)

 山城地域の市町村や観光協会、京都総合観光案内所等に置いています。
 また、京都府ホームページの次のアドレスからも御覧いただけます。
 http://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/1292824518382.html

 各マップにはおすすめウォーキングコースも載っていますので、ぜひご利用ください。

イベント


いよいよ明日
○第67回全国お茶まつり京都大会共催イベント
宇治新茶 八十八夜茶摘みの集いを開催します!!
ぜひご参加ください!!

主催:(公社)京都府茶業会議所、
   京都府茶生産協議会、
   京都府茶協同組合、宇治茶の郷づくり協議会

日時:平成25年5月2日(木)
   午前10時~午後3時

場所:第1会場 宇治茶会館・茶業センター茶園
   (宇治市宇治折居25-2)
   第2会場 京都府農林水産技術センター 茶業研究所
   (宇治市白川中ノ薗1)

内容:第1会場 茶摘み体験
        美味しいお茶の淹れ方教室(有料)
        ホットプレートによる簡単な製茶体験(有料)
        ふるさと産品展示即売会
        茶の木人形の展示
   第2会場 茶摘み体験
        宇治茶の手もみ体験
        試験茶園・製茶工場の見学・説明
        研究成果の展示・説明
   など、盛りだくさんの内容です。

 また、第1会場では、すてきな来場者プレゼントもあります!!

 なお、京阪宇治駅・JR宇治駅からは無料シャトルバスを運行しますので、ご利用ください。

 詳しくは、(公社)京都府茶業会議所(TEL:0774-23-7713)まで。

コラム「茶の記憶」 第7回


 宇治茶伝道師である小山茂樹さんに、今回は、「天下一品、『正喜撰(しょうきせん)』」と題したコラムをお寄せいただきました。


「天下一品、『正喜撰(しょうきせん)』」小山 茂樹

 日本緑茶のルーツは、鎌倉時代に宋から伝わった「抹茶法」に遡ります。しかし、抹茶は限られた階層の飲み物で、一般庶民が飲んだ茶は「炙り法」や「煎茶法」と呼ばれる、新芽も古葉も一緒に摘み採って製茶した、いわゆる番茶に近い粗雑なものでした。

 江戸時代中ごろ、宇治田原郷の永谷宗円はすでに完成していた碾茶製法を応用することにより、「青製煎茶」を考案しました。新芽だけを摘み蒸熱で蒸した茶は、それまでにない香味に優れていたので、またたく間に全国へ広まり、特に池尾村喜撰で作られた宇治山の煎茶は天下一品とされ、「茶は喜撰に限る」という高い評価を得るようになりました。ところが、名が通るほどに粗悪な喜撰茶が消費地に出回り、困った茶農家は上等の喜撰である「上喜撰」を売り出し、まがいものの出現には、正真正銘の喜撰茶である「正喜撰」の茶銘を付けて対抗しました。かくして正喜撰は高級煎茶の代名詞となったのです。

 『泰平の 眠りを覚ます 正喜撰、たった四杯で 夜も寝られず』
 これは嘉永六年(1853)の夏、浦賀沖に現れたペリー提督率いるアメリカ軍艦に驚いてしまった、幕末の世相を詠んだ狂歌です。蒸気船を正喜撰に掛け、四杯の煎茶で目が覚めたように、たった四隻(ハイ)の黒船で夜も寝られないほど右往左往する幕府を皮肉ったものです。大河ドラマで、「山本八重」が同志社大学創設者「新島襄」と再婚する少し前のことです。

 喜撰には平安歌人喜撰法師が隠棲したと伝えられる喜撰洞がありました。昭和45年に原子力発電所の夜間電力を利用した喜撰山揚水発電所が完成し、往年の名産地「喜撰」はダム湖に沈んでしまいました。また明治以降の茶価の上昇により、茶商によって茶銘の上付け下切りが繰り返されました。つまり高い茶銘を作り、安い茶銘を切り捨てたため、正喜撰は次第に下級品へと凋落してしまいました。

コラムここまで
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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2013年5月1日
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